若年層の自殺問題について
愛知県一宮市の中学三年生の自殺が大きい問題となっています。
いろいろな報道がされていますが
「どんな事情があろうとも、自らの命を絶ってはいけない」
という主張をもっと前面に打ち出すべきだと思います。
この件以来、全国で何件か
中高生の自殺が続いています。
それは影響を受けてのことではないでしょうか。
「自殺をしたら、悲劇のヒーローになって全国的に注目を集められる」
という意識が育ってしまってのことだと思うのです。
少なくとも一宮市の生徒に関しては
そうだと思っています。
理由は自殺の場所です。
他市の繁華な場所の大きいビルの上というのは
「舞台」を選んだのだと受け取れます。
わざわざ時間を使って移動している訳ですから
判断をしての行動です。
一般的に中高生の自殺は
自宅付近・学校などの生活圏でなされます。
精神的に追い込まれての衝動的な行動であれば
そうなるでしょう。
報道で伝えられた生徒のこれまでの言動を見ても
もともと精神的にバランスを欠いた所があったように
感じられます。
このような状況にいたった具体的な事実に関しては
学校側が問題点を整理し対策を取るべきです。
しかし、
困難な状況に置かれた時自殺を考えるかどうかは、本人の資質の問題で
その実行を食い止められなかったのは家庭の責任です。
「自殺した=本人は100%被害者、周囲を断罪すべき」という考え方を
報道が喧伝し社会が受け入れることは
今後の自殺者の増加を誘発します。
生命の存在は人の恣意によって左右されるべきものではありません。
だからこそ殺人は最も重大な罪なのです。
それは自分の命であっても同じです。
また自殺者が他殺者となる場合もあります。
電車に飛び込んだ人の体が飛んできて
居合わせた人が重傷を負ったというニュースを見たことがあります。
繁華なビルから飛び降りた場合、
巻き添えになる人が出る確率も高かったのではないでしょうか。
いかなる場合にも、自他の生命を害することはしてはならない
という主張を強く訴えたいです。