仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「更級日記」   菅原孝標女

平安時代の日記文学の一つ 改めて読んだら意外とはまりました。 蜻蛉日記、和泉式部日記みたいに、 男女の愛憎どろどろ話ではないので、うんざりしません。 元文学少女同士の共感もあります。 小市民の地味な女性の平凡な人生を淡々と語っているという感じで…

「あなたにありがとう。」  松浦弥太郎  [PHP文庫]

副題は「暮らしのなかの工夫と発見ノート」 人付き合いの知恵を説く、といったような内容です。 著者は、雑誌「暮しの手帖」の編集長 「暮しの手帖」は主婦向けの家庭的な雑誌です。 素朴で元祖癒し系という雰囲気で和みます。 非常に良心的な記事内容で、 …

「大和物語」

平安時代の歌物語 伊勢物語の影響を受け、 そして源氏物語に影響を与えているそうです。 実在の貴族、天皇が登場するので 歴史に興味ある人にもいいかも。 平安文学をいくつか読んでみるとわかるのは 相互に影響を与え合ってるということ。 同じ歌がいくつも…

「呂氏春秋」  町田三郎 訳注  [講談社学術文庫]

呂不偉は、中国の秦の始皇帝が若いころの宰相。(その後、失脚) 「呂氏春秋」は、呂不偉の全盛期に、国に招いていた多数の学士の 識見や学説をまとめたもの。 だから内容的には、多種多様というか統一感がないというか。 たいてい思想書は一つの結論、主題…

「エロスのお作法」    壇蜜   [大和書房]

時の人、壇蜜さんが書いた女性向けのエッセイ(ハウツー本)です。 いかにして男性を惹きつけるか、という実践がさまざま述べられています。 なかなか役に立つ内容だと思います。 ご本人が実践している方法をそのまま提示するのではなく エッセンスを取り出…

老荘思想

書名でいうと「老子」「荘子」 儒教と対照的な立場にある思想です。 老子は、「無為自然」を根本の立場とするとのこと。 何冊か関連の本を読んでみましたが 今の私にはミスマッチな感じで 読み流してしまいました。 まだまだ人生現役なので 世捨て人の心境に…

「大学」   宇野哲人 全訳注  [講談社学術文庫]

序文より この書物は、儒教の政治思想の根幹を極めて要領よくまとめたものである。 原稿用紙4枚ちょっとという短い文章にもかかわらず 飽きました 「校長先生のお話し」みたいな、えらい人のつまんない長話って感じです。 政治思想なんて、あっしには関わり…

五月の歌   ‘古今和歌集より’

あはれてふことをあまたにやらじとや 春におくれてひとりさくらん わがやどの池の藤なみさきにけり 山郭公(やまほととぎす)いつかきなかむ さつきまつ花たちばなの香をかげば 昔の人の袖の香ぞする のちまきのおくれて生ふる苗なれど あだにはならぬたのみ…

5月のカレンダー

五月の花は、八重桜です。 5・6月のカレンダーらしく アジサイっぽい色調ですね。