仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

箱根の日帰り温泉

温泉大好きな私は夏でも行くことがあります。 暑い中の温泉も、なかなかおつですよ~ 箱根で好きなのは「てのゆ」という所です。 山の中の建物なので、露天風呂では背後は林に囲まれ、 湯船につかりながら、広々とした山の下の眺望を楽しめて ぜいたくな気分…

「夜のピクニック」 恩田陸

高校の行事の一日を通して、若者たちの一瞬を描いた青春小説。 本屋大賞など受賞。 映画にもなっています。 今日は北高の歩行祭。朝の八時から翌朝の八時まで(数時間の仮眠をはさんで)80㎞を、全校生徒が ひたすら歩くという行事だ。西脇融(ニシワキトオル)や…

「銀河英雄伝説」 田中芳樹

1980年代に発行され、爆発的なヒット作となりロングセラーを続ける、スペースオペラ。 愛称は「銀英伝 ギンエイデン」。 設定は未来、人類は宇宙に進出している。全宇宙が二大勢力に分かれ、対立し戦争が続いている。 SFというより歴史小説のようなスタイル…

「サウスバウンド」 奥田英朗

小学6年生の長男の視点から家族を描く、長編冒険小説 奥田英朗にしてはさわやか系な路線。 上原二郎の父親一郎は変わっている。いつも家にいて勤め先をもっていない。年金の支払いを 拒否して役人を追い返す。「学校なんていかなくていい」「国はいらない」…

石井さんの茄子

本日の夕食は夏野菜のカレーです。 久しぶりに涼しい一日だったので、煮込み料理を作る気になりました。 暑い日が続くと、火をまったく使わない食卓になったりします。。。 スーパーで、「石井さんのナス」を買いました。 石井さんとは、同じ市内の農家のお…

『イスタンブル物語』 森川久美

歴史物に定評のある漫画家さんです。 1921年第一次世界大戦直後のアスマン・トルコ帝国はイギリス・フランス・イタリア・ギリシア の支配下にあった。首都イスタンブールに、若きイギリス人考古学者ルパートが遺跡調査のため、 やってくる。成り行きで、…

夏休み中に読む本の選び方

学生のみなさまへ 読書感想文のためには、新しい本を読まなくてもいいと思いますが、 それとは別に読書をしてほしいなあと思います。 大人になったら、学校ほど長い夏休みがもらえることはないので、 ぜひ今のうちにたくさん本を読んでほしいです。 たいてい…

『天空聖龍 ~イノセント・ドラゴン~』 山口美由紀

白泉社の「メロディ」に連載中の冒険ファンタジーです。 舞台はヒマラヤ辺りがモデルだそうです。 この地には、かつて人々を苦しめた暗黒龍と天空から下りてきた聖龍が戦ったという 「聖龍伝説」がある。 ヒーロー:ラムカとヒロイン:カナンは、聖龍の末裔…

夕立来襲

日はすっかり落ちていましたが。 猛暑が続いてるので、ありがたい雨です。 さぁっと涼しい空気が入ってきました。 雷ゴロゴロいってました。 パソコンの電源が落ちたから、瞬間的に停電してたみたい。 お外の植物たちも、久しぶりの雨で一息つけたかな? 時…

読書感想文の書き方

「本の選び方」に続きまして、「読書感想文の書き方」をご紹介します。 「読書感想文、何書けばいいか、わかんな~い」 という方、よければ参考にしてください 【1】 全体計画をたてる まずは、いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、別の紙に全体計画を…

「或る『小倉日記』伝」 松本清張

現代小説12編が収録された短編集、表題作で芥川賞受賞。 直木賞ではなかったのが意外でした。(候補にはなっています) 芥川賞・直木賞両方に名前が挙がるなんてやっぱりすごい作家だったんですね。 推理小説だけではなく、幅広くいろいろな小説を書いてい…

「巨人の磯」 松本清張

5編収録の推理短編集(新潮文庫) 「内なる線影」 本筋とはまったく関係ないことで印象に残った作品です。 冒頭文 真夏の街では、冷房のきいたデパートやレストランや喫茶店やビルの廊下などは恰好な避暑地である。 だが、いくら快適でもそこは時間的な制約…

「偽史日本伝」 清水義範

日本史のエピソードをパロディ化した短編集。14編収録。 邪馬台国、大化の改新、源義経、種子島(鉄砲)、徳川吉宗、ええじゃないか、明治維新 などがテーマになっています。 日本史がお好きな方は楽しめると思います。 ただし、「歴史をこんなふざけた話…

紫外線と闘え! “私のUV作戦”

夏は、紫外線との戦いに明け暮れる季節でもあります。 肌が弱いので大変です。 服でカバー 日焼け止めもいろいろ出ていますが、やっぱり布地にはかないません。 (UV効果のない普通の服でも) 本気でUVしようと思う時は服でカバーします。 当然、暑いです。 …

読書感想文のための本の選び方

学生のみなさん、楽しい夏休みのはじまりですね 夏休みはうれしいけど、宿題がたくさんあってゆううつ、 特に読書感想文がめんどー・・・・ と思っている方、多いんじゃないでしょうか。 読書感想文は夏休みの宿題の定番だけど、そんなに手軽にできるものじ…

「松本清張傑作短篇コレクション 中巻」 宮部みゆき責任編集

文春文庫から全3巻で出ています。 宮部みゆきさんが、編集したアンソロジー集です。 この巻は [淋しい女たちの肖像]という章題で4編 「遠くからの声」「巻頭句の女」「書道教授」「式場の微笑」 [不機嫌な男たちの肖像]という章題で4編 「共犯者」「…

「疑史世界伝」 清水義範

集英社から単行本が出ています。 文庫では、「シミズ式 目からウロコの世界史物語」というタイトルで出ています。 小説のジャンルに入れましたが、内容的には世界史入門で、一般教養書としてお勧めしたいです。 内容について、作者のあとがきから引用します…

猛暑と闘え! “我が家のエコ作戦”

毎夏我が家では、いかにしてエアコンなしに過ごすかが課題となっています。 ○ 室内に風を通す 幸い我が家は階上で、窓も多いので開放すればけっこう風が通ります。 玄関ドアを開けておくと違います。 網戸をつけておけば虫がはいりません。ホームセンターで…

「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤多佳子

小学生からおっさんまでの登場人物が、自分と格闘する青春小説 「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」に選ばれました。 主人公 今昔亭三つ葉は二つ目の落語家。芸の道の精進の毎日。 ひょんなことから素人に落語を教えることになる。 生徒は、対人恐怖症気味のい…

「たそがれ清兵衛」 藤沢周平

時代小説の連作短編集。 「たそがれ清兵衛」「祝い人(ホイト)助八」「うらなり与右衛門」「ごますり陣内」など8編が収録。 主人公は、さえない風采で日頃周囲からバカにされているような下級武士。だが、実は剣の達人。 とある事件が起こり、秘めた実力をいか…

ファミレスのうどんのおつゆ

某ファミリーレストランのランチメニューに、うどんセットがありました。 そこには 「うどんのつゆは地域によって異なります。」 というただし書きがありました。 そっかー、ファミレスであっても地域によって味付けを変えるのが うどんというものなのね。 …

「憎悪の依頼」 松本清張

10編収録の短編集。推理小説ではないものの方が多いです。 松本清張氏の作品には凄みを感じます。 冷徹な人間洞察力と、戦後という時代がそろった故の迫力かと思います。 「美の虚像」 絵画の贋作の売買にまつわる謎。 美術評論家の梅林が新聞記者都久井に…

「対岸の彼女」 角田光代(かくたみつよ)

女性による女性に向けての小説。 直木賞を受賞し、テレビドラマにもなりました。 主人公は二人。 田村小夜子=幼児の娘がいる主婦。三人家族、35歳 楢橋葵=小さな旅行関連会社の社長。独身の一人暮らし、35歳。 外で働こうと決意した小夜子が、葵の会社…

「風に舞いあがるビニールシート」 森 絵都

児童文学の方でご存知の方も多いかもしれません。 この作品は大人向けの短編集で、6編収録。油絵風の表紙が素敵です。 表題作で直木賞を受賞しました。 6編それぞれ色合いが違い、かつ内容が濃くて、お得な一冊かと思います。 日々がんばっているけれども…

「ゼロの焦点」 松本清張

「点と線」に並ぶ代表作 読み始めたら止められなくて、一気に読み終えてしまいました。 主人公禎子(テイコ)は鵜原憲一と結婚した。憲一はA広告社の金沢出張所に勤務していたが、 結婚を機に東京に戻ってくることになっていた。新婚旅行後、憲一は最後の引継ぎ…

「蒼き狼」 井上靖

モンゴル帝国の始祖チンギス・カンの一生を描いた歴史小説 チンギス・カンの業績は世界史的に見ても、ものすごいことがわかりました。 まず、大小の部族に分かれて抗争を続けていたモンゴル遊牧民を統一し、 秩序ある国家を建設しました。 さらに隣接する地…

「龍の子太郎」 松谷みよ子

児童文学の名作です。長編でストーリーに起伏があっておもしろいです。 昔テレビでやっていた「まんが日本昔ばなし」のオープニングの歌の冒頭で 龍に乗った太郎が出てきていました。 龍の子太郎は両親を亡くし、おばあさんと暮らしていました。太郎にはうろ…

梅雨明け~

やっと明けたようです。 わーい 梅雨時は体調がイマイチで、つらかったです お盆の季節になり、 今日は近くの公園で盆踊り大会をやってました。 いよいよ夏本番です。 猛暑との戦いの幕開け、 今年もがんばります

「豊臣家の人々」 司馬遼太郎

ご存知、歴史小説の大家。 名作多数で、NHK大河ドラマの原作数が一番多いそうです。 この作品は、豊臣秀吉にまつわる人々を描いた全九話の短編集です。 秀吉の子供(養子)、奥さん、弟、妹を取り上げています。 私は信長・秀吉・家康の中では秀吉が好きです…

『ポーの一族』 萩尾望都

初期の少女漫画の古典的名作、詩的で耽美な世界。 ポーの一族は吸血鬼の一族。人間の目を避けてひそかに暮らしている。 主人公エドガー少年と妹メリーベルは人間だったが、ポーに拾われ やがて一族の仲間に入れられてしまう。 メリーベルの死後、エドガーは…