仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「永井荷風」      [ちくま日本文学全集文庫]

ものの本の解説通りの作風だなあと思いました。 粋とか浪漫とか江戸情緒とか。 私は、現実社会や生活を直視しないタイプの人はダメですね~。 小説はフィクションではあるけれど 現実社会のリアリティの上に立った 創作じゃないとおもしろいと思えないんです…

「美味しんぼ」の影響

引き続き、図書館で借りて 「美味しんぼ」読んでいます。 抜けてる巻もありますが 一応、最初から最後まで大体通して読めました。 昔読んだ時得た豆知識が、結構身に付いていたりしました。 お刺身のわさびは醤油にとかすんじゃなくて 直接乗せるとか。 今回…

八月の歌 ‘万葉集より’

夏の野の 繁みに咲けり 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものぞ 大伴坂上郎女 八百日(やほか)行く 浜の真砂(まなご)も 我が恋にあにまさらじか 沖つ島守 笠郎女 夏野行く 牡鹿の角の 束の間も 妹が心を 忘れて思へや 柿本人麻呂 朝寝髪 われはけづらじ 愛(…

『ふしぎの国のバード』    佐々大河   [エンターブレイン]

明治 開国後の日本にやってきたイギリス人の女性冒険家 イザベラ・バードが主人公 横浜からスタートし、日本海側を北上し、蝦夷が島(北海道)を目指す道中を描くストーリー 雑誌「ハルタ」に掲載中。 この雑誌には森薫氏の「乙嫁語り」も載ってます。 白泉…

『ときめきトゥナイト 江藤望里の駆け落ち』    池野恋[集英社]

またまた出ました、「ときめきトゥナイト」の番外編 今度は、蘭世の両親 望里と椎羅のなれそめです。 もともと魔界では、吸血鬼族と狼人間族が敵対しあっていたとか 設定がおもしろかったです。 短編「江藤蘭世の悶々」は プロポーズ直後の蘭世が神谷曜子に…

‘アールデコの邸宅美術館’展②

建物や調度みな、アールデコ様式だそうです。 こういう歴史的建造物が丸ごと保存されていることは意義が高いのでしょうね。 平日の本館のみ、写真撮影可とのことです。

“アールデコの邸宅美術館”展   東京都庭園美術館(目黒)

アールデコ様式で作られた近代の洋館です。 広い庭園が付属しているのですが、現在は大部分が工事中です。 元の建物である旧館に、展示スペースの新館がついています。

‘国宝 曜変天目茶碗と日本の美’    サントリー美術館(六本木)

9月27日(日)まで開催の 大阪 藤田美術館のコレクション展です。 藤田美術館は大きい美術館ではありませんが 価値のあるコレクションを持っています。 一番は、曜変天目茶碗 茶碗の名品の中でも第一、という見方ができるほどの逸品です。 その他、寸松庵…

8.30 国会10万人・全国100万人行動      国会議事堂周辺

2015年8月30日(日) 14:00~ 国会議事堂周辺 他 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会 http://sogakari.com 全国各地でも同時行動がとりくまれます。 (くわしくはホームページで) http://sogakari.com/?p=732 戦争法案廃案、安…

みんなで決めよう「原発」国民投票

原子力発電所を今後どうするかを決める国民投票を 実施するための市民活動です。 主張は「反原発」でも「原発推進」でもなく 「国民投票の実施」を目指す活動だそうです。 署名やカンパをつのっています。 署名はホームページ上でもできます。 みんなで決め…

「菊池寛」   [ちくま日本文学全集文庫]

作家としてより、文芸春秋社の創立者としての方が 日本文学界への影響は大きい人物でしょうか。 芥川賞・直木賞を創設したのだし。 今回初めて読みましたが、 感想を一言でいうと「読みやすい」 スラスラ読み進められました。 文学というより小説。 サラリー…

「川端康成」     [ちくま日本文学全集文庫]

収録作品の選択に驚きました。 「伊豆の踊子」も「雪国」も入っていないんです。 短編が8編で あとは「山の音」という長編が一つだけ。 短編「葬式の名人」は自伝的小説で 川端康成は肉親に縁が薄かったことがわかりました。 「山の音」 私は名前も知らなく…

根津美術館の庭園

くちなし 良い香り 池もいくつかありますが、 それぞれコンセプトが違うようです。 なにげにお茶目な置物を時々見かけます。 ラブリー

‘絵の音を聞く’ 展     根津美術館(青山)

9月6日までのコレクション展です。 タイトルの通り、何かの音を感じさせる絵の展覧会です。 時代や流派ではない、鑑賞者側としてのテーマでまとめた企画ということで 新たな発見がありました。 今まで美術展を見るときに 「音を感じ取ろう」と思ったことは…

「志賀直哉」   ちくま日本文学全集文庫

読み進めての第一印象 「なんとなく、イラっとする」 もう少し読み続けて 「この人(作者)、ウザい。」 さらに読みつづけて 「中二病か?」 昔、読んだ時はここまで気に触らなかったんですけどねぇ。 好みじゃないし、 「小説の神様」と呼ばれるほど、偉大…

畠山記念館の庭園

お茶室もいくつかあり お庭を散策するだけでも楽しめます。

‘涼づくし -書画とやきものを中心に-’     畠山記念館(高輪台)

9月13日(日)まで開催の展覧会です。 学芸員さんのミニトークを聞くことが出来ました。 この館のコンセプトがわかったのが収穫でした。 ここは名前の通り「美術館」ではないんですね。 茶道に親しむための場所なのです。 創設者の畠山即翁氏、そして現在…

‘前田青邨と日本美術院 -大観・古径・御舟-’   山種美術館(恵比寿)

8月23日(日)まで開催の展覧会です。 速水御舟の「炎舞」が公開とのことで行ってきました。 ここは、いつ行っても満喫できます。 やっぱり趣味が合います。 展示の仕方もわかりやすいし。 ここで速水御舟のファンになりました。 今回は本も買ってみまし…

戦争はしてはいけない理由

本日は70回目の終戦記念日です。 戦争は何故してはいけないのか、あらためて考えてみました。 まずは道義的に許されないことです。 世界各国、法律やモラルの内容は差異がありますが 殺人がもっとも重い罪であることは共通しているだろうと思います。 とこ…

「谷崎潤一郎」  ちくま日本文学全集文庫

谷崎といえば「春琴抄」です。 何度読んでもすごい。 名作や純文学なんて退屈でつまらないという方に お勧めしたいです。 まあ、教科書には絶対載らないだろうけど。 「友田と松永の話」は 江戸川乱歩の怪奇小説的なおもしろさがあります。 鎖国が解けた明治…

「折口信夫」   ちくま日本文学全集文庫

柳田国男に次ぐ日本民俗学の祖 柳田国男の文章に比べると読みにくいです。 柳田の文章が「民話」なら折口は研究論文という感じ。 有名な「死者の書」は歴史小説と呼ぶのでしょうか。 死した大津皇子の独白から始まるのでびっくりしました。 だから「死者の書…

夕暮れの雲②

ここしばらくは、雨が降るのを切望していました。 地面がからからだし、少しは涼しくなるから。 家に帰った時の「ムゥッ」とした空気が 今日は弱かったです。 天然の打ち水~。 また降ってくださ~い!

夕暮れの雲

今日、昼過ぎに通り雨がありました。 黒雲が空に広がって、いかにも「降るぞ」って感じの雲行き。 ザーっと降ってすぐ止みました。 これは雨が過ぎた後の夕暮れの空。 ほぼ同じ地点から方向を変えて撮りました。 様々な形状の雲が楽しめました。

8月のお花

ガマといえば、因幡の白ウサギ

「正岡子規」     ちくま日本文学全集文庫

明治の俳句・短歌の革新運動の第一人者 司馬遼太郎の「坂の上の雲」のドラマのイメージが強いでしょうか。 この人の散文を読んだのは初めてでしたが なかなか興味深かったです。 10年以上も苦しい闘病生活を続けて、 35歳で早世したということを 頭にい…

8月のカレンダー

獅子螺鈿鞍 ししらでんくら 東京国立博物館 蔵 何故、8月がこれなのかと考えたら もしかして、獅子座だから?