仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「本のお茶」  川口葉子  [角川書店]

副題は「カフェスタイル・岡倉天心『茶の本』」 まえがきから引用します。 この『本のお茶』は、岡倉天心の名著『茶の本』の内容を抜粋して意訳したものです。従来、教養書、茶道書と して扱われがちな『茶の本』を、現代の日本人がなるべく手に取りやすい…

「器つれづれ」  白洲正子・藤森武(撮影)  [世界文化社]

白洲正子氏が普段お使いだった器を一冊にまとめた随筆写真集 写真と文章が入り交じった、大人の絵本といった感じの本 写真をぱらぱらめくっているだけでも楽しいし 随筆を読みながら写真を見ると、より感興が深まります。 工芸品の写真集的な本も時々見ます…

落語鑑賞会(春)   藤沢市民会館

柳家小三治師匠に久しぶりにお会いしてきました。 本日の枕は比較的短かったかな。 日本茶のペットボトルから、 「お茶を淹れる」という概念を今時の子供や若い親は知らない という話になり、 こんな世代を育ててしまったのは自分たちの世代であると 社会の…

『エマ』  森薫   [エンターブレイン]

森薫をマイナーメジャーにした、出世作 近代英国メイド・ラブストーリー エマは、家庭教師を引退した老婦人の家に勤めるメイド 老婦人の家を訪ねてきた元教え子ウィリアムと恋に落ちるが・・・。 階級社会バリバリだった時代のイギリスで 階級の違いを乗り越…

「放課後の音符(キイノート)」  山田詠美  [新潮文庫]

女子高生の恋愛心理を綴った8編を収録した短編集 恋する・恋にあこがれる女子にお勧めの小品。 「Body Cocktail」「Sweet Basil」「Brush Up」「Keynote」など タイトルはすべて英語。 7編の登場人物はすべて別個。 最終話だけ他編とつ…

‘肉筆浮世絵展’   鎌倉国宝館

鶴岡八幡宮 境内の国宝館にて開催してました。 浮世絵=版画がイメージなので 肉筆浮世絵は新鮮でした。 葛飾北斎の絵が一番見応えありました。 旗上弁財天 鎌倉七福神の一つだそうなので こちらにお参りしました。 よく太った白い鳩の群れ。 八幡宮のシンボ…

‘古稀記念 交趾焼 中村翠嵐 茶陶展’  横浜高島屋

横浜高島屋の美術画廊での展示会です。 交趾焼というのは、私は知らなかったのですが いかにも京都らしい、色彩豊かでかつ品があり 雅な絵付けの焼き物でした。 美術画廊の展示会を鑑賞することは時々ありますが 今まで見た中でも、印象に残る作品でした。 …

二月の歌

古今和歌集より 春たてば花とや見らむ 白雪のかかれる枝にうぐひすの鳴く 素性法師 春きぬと人はいへども 鶯の鳴かぬかぎりは あらじとぞ思ふ みぶのただみね 春の夜のやみはあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる 谷風にとくる氷のひまごとに打ち出…

「歪笑小説」   東野圭吾   [集英社文庫]

「怪笑小説」「毒笑小説」に続く、ブラックユーモア短編集シリーズ 第4弾 今回は小説・出版業界のパロディという自虐的な内容になっています。 12編収録で、 ・「伝説の男」 売れる作家の原稿を取るためなら、どんなことでもする編集者 ・「小説誌」 小説…

‘書聖 王羲之’展  東京国立博物館(上野)

書聖 王羲之の偉大さを実感できないのが課題なので 勉強してきました。 ちょっとは感じられるようになったかな。 とにかくこれほどの扱いをされるというのはすごい。 一番有名な蘭亭序の部屋は 数ある複製がたくさん並んでいました。 みんな「永和九年~」…

1月のカレンダー

今月の花は、梅 梅は一年の花の最初に咲く事から、花兄と呼ばれています。 梅の香りがただようと、もうすぐ春だなあと感じますね。 まだまだ寒いですが。