仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

統一地方選は 全て延期すべき

先日、被災地域に限っては延期する法案が成立し、
岩手、宮城などの自治体はいくつも延期が決まりました。
 
 
 
しかし、全国全て延期すべきです。
 
関東・東北では、地震の直接の被害が大きくなかったとしても
計画停電で役所も毎日業務の中断を余儀なくされています。
 
原発事故の放射能問題が拡大しているし、
また被災者避難の受け入れや援助活動で、行政(役所)はてんてこまいです。
選挙にまつわる事務処理を迅速確実に行うべき人たちに、その余裕がありません。
 
関東・東北以外の自治体でも、被災者に対しての活動を何もしない所はないと思います。
行政・警察・医療などの関係者が人出をさいているはずです。
 
 
 
立候補者や政党も、目下震災の対応に精力をそそぐべき立場です。
節電や被災者感情への配慮で、十分に選挙活動を行うことはできません。
 
 
肝心の私たち有権者にとっても延期は必要です。
候補者が十分に選挙活動を行えないということは
候補者を吟味する機会を奪われることです。
 
感情的にも、今は自分自身のことより
被災者の今後に気持ちが向いている方が多いと思います。
 
投票行為も普段通りにはできない状況です。
不在者投票には停電時間中には来ないでほしいと自治体の広報に書いてありました。
交通手段のストップで投票所にも来られない人も多くあるはず。
 
 
 
今は選挙のことまで考える余裕はない方も多いかもしれませんが、
これは今後の震災への対応も左右する重要問題です。
今、日本は国の進路の転換を余儀なくされるかもしれない重大な時期を
迎えています。
どんな人物が政治を動かすのかは大きな問題です。
 
今回は国政ではなく地方行政の選挙ですが、
災害時に市民を直接助けてくれるのは国ではなく自治体です。
自分が被災した時、頼りにできるトップなのかどうかは死活問題です。
 
せひ、多くの方がこの問題に関心をよせてくれますように。
 
 

 
統一地方選の延期を求め広報紙号外/千葉」     毎日新聞 記事より
 
 東日本大震災による液状化で大きな被害を受けている浦安市は26日、統一地方選の延期を求める市の主張を掲載した広報紙号外を臨時発行し、新聞折り込みなどで約6万部を配布する。
 臨時号外の見出しは「市民不在で統一選?」。延期を求める理由として、市域の大部分で道路陥没などの被害が出ており、有権者や候補者の安全を確保できない▽公共施設は避難所や給水所として利用されており、投開票所を確保できない▽上下水道、ガスの不通などライフラインが確保されていない中、有権者が適正に投票を判断できる状況にない--としている。
 市選管によると、市職員は震災の復旧作業に追われており、選挙準備は手つかずのまま。ポスター掲示板は資材が納品されただけで準備が止まり、業者から「告示日に間に合わない」と言われたという。市は今後も国と県に選挙延期を求める方針。【山縣章子】