仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

中国のニュースより

道徳崩壊の中国、外国人女性が叫んで、やっと救助開始―西安

  陝西省西安市の咸寧路で15日、車道の高速道と徐行道の間にある分離帯の上で男性が倒れているのが発見されたが、道行く人は見て見ぬ振りを続けている写真がネット上に掲載された。外国人女性が、「助けなきゃ」とたどたどしい中国語で周辺の人に叫んで初めて、救助が開始されたという。
  一連の写真を投稿したユーザーによれば、分離帯から徐行道を経て、歩道に至り、近くにあった売店の店先に一旦男性を担いでいくと、今度は売店の店主から、「ここに寝かさないでくれ、面倒を増やさないでくれ」と拒絶されたという。
  ユーザーはまだそこに残り、成り行きを見守っていた外国人女性に対して恥ずかしい思いをしたと語っている。男性の容態は伝わっていないが、一説には「酔っ払い」との見解もある。
  中国では以前、親切心で手を貸した人が、助けてあげたはずの人から難癖をつけられ、治療費などを請求されるようなケースが相次いだこともあり、「親切で誰かを助けると大変な目に遭う」という考えが急速に広まった。広東省仏山市で13日、「ワゴン車にはねられ路上に倒れていた2歳の女児を、18人の通行人が救助せずに放置していた」というショッキングな事例まで発生し、道徳崩壊が問題視されていた。
  今回の件は、外国人女性が絡んでいるという意味で特殊だ。「ただでさえ、仏山市の事件が海外メディアに報じられ、恥ずかしい思いをしている中国人が多い時に、よりにもよって外国人によって救出が始まった本件に対して、中国国内でも物議をかもしそうだ」(現地メディア関係者)だという。
                                 (編集担当:鈴木義純)(「サーチナ」記事より)
 
 
 


 
 
 女児のひき逃げ放置事件のニュースを見たときはびっくりしましたが、
対岸の火事ではないなあと思いました。
日本もモラルが低下する一方ですから。
ここまではなくても近い事件は発生してますよね。
 
何かにつけて他人に責任を求めるクレーマーが増えていますが、
「情けは人の為ならず」の逆で、
他人に対しての攻撃はめぐりめぐって自分に戻ってくることを
認識すべきだと思います。
 
 
 
 
またこの件からは、経済の行き過ぎた発展は
人心の荒廃を招くことも読み取れます。
 世界経済の中で成長めざましい国家と目されて久しい中国ですが
その陰ではいろいろな問題が発生しています。
 
今、東北被災地の復興に関して
「経済を活性化させて、復興につなげよう」という発想で
オリンピックを誘致しようだのという話がでています。
しかし、福島原発の現状こそが
今までの膨張志向の資本主義経済思想の行き詰まりを示していると思います。
 
被災地の「復興」とは、震災以前の都市型開発ではなく
この重大な教訓を活かして、新たな国・世界の行き方を模索することだと思います。
 
 
 
 
ラジオ番組で「日本のTPP参加の是非」をテーマとしたリスナーの投書の
賛成意見として、「自由貿易によって日本農業の競争力が増すはず」
「日本農業は守りに入るのではなく、むしろ世界に打って出て競争に勝ち抜くことを目指すべき」
というものを聞きました。
 
経済の論理に毒された方の論理だと思いました。
「経済の論理で全世界を総括できる」と考える時代はもはや過ぎたでしょう。
ホリエモンは過去の人です。
 
食べ物を摂取することは生物の生存に必須な行動、
食べ物とは命そのものです。
「競争」「勝負」という価値観で図って良いことではありません。
 
また農業や漁業は、自然を相手の営みで
工業生産のように生産量を計算管理できる物ではありません。
自然に対する畏敬の念のないこのご意見には
都会の住人のおごりを感じます。
 
 
私はTPPには断固反対です。
日本農業を衰退させるに違いないからです。
野田総理はうまい理屈をこねたところで信じません。
 
上記のラジオの意見で「外国との競争によって、食べ物の値段が下がるのはよい」
というものもありました。
食べ物を調達する先を値段だけで決めることは自殺行為です。
人間の体はすべて食べ物で出来ているのに、安くて質の悪い物を
とり続けたらどうなるのでしょうか。
品質の高さは値段に比例するのが道理で、そうではない商品には
どこかに矛盾があるはずです。
 いくらタバコの煙や放射能をさけたところで
食べ物が悪ければ元も子もないのではないでしょうか。
 
 
私は地産地消を理想としています。(達成はできてませんが)
その時期その土地でとれた物を食べるのが一番健康に良いそうです。
近ければより新鮮だし、輸送や貯蔵によるエネルギーを節約できます。
 
節電に限らず、「節エネルギー」を心がけたいものです。
子孫に安全な環境を残すために。
 
 
 
 
 それから、自国の農業を保全することは
食糧供給だけでなく、国土の自然保護のためにも大事なのではないでしょうか。
農業や林業が活発に営まれることにより、自然が循環し
健全な環境が保たれるという一面もあるように思います。