仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

熊野詣で   [熊野本宮大社・熊野速玉大社]

「伊勢に七度、熊野に三度」というコピーの観光ポスターを見かけました。
それくらいお参りすべきだという意味なのでしょうね。
両方行った私は果報者。
 
観光バスの熊野三山めぐりコースを利用して
熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社那智の滝)を回りました。
感想は、「那智大社だけでもよかった」
 
 
世界遺産になったために幻滅したといえば
京都 竜安寺の石庭。
幽玄な世界観が台無しで、自分のイメージを守るためにもう行きません。
 
おそらく熊野もそうなってしまっているんでしょうね。
すっかり観光地化されている雰囲気。
 
一番げっそりしたのは
お堂に、サッカー日本代表のユニフォームが飾ってあること。
胸のマークのやたがらすが熊野のお宮のシンボルだから、なんですけど。
 
仮にも神社、しかも世界遺産になるような、が
ミーハー気分まるだしでいいんでしょうか
 
 
(おそらく)日本一、宗教的雰囲気が守られているであろう伊勢神宮の翌日だったので
余計に幻滅感が強くって、つらい
 
 
 
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ここは本当に行かなければよかったと思うくらいです。
 
境内が観光地の土産売り場と化していました。
「やたがらず君の着ぐるみといっしょに写真を撮ろう」コーナーは
ひどすぎるでしょう
サッカー代表へのはしゃぎっぷりも、ここが一番ひどかった。
 
寺社の周囲の門前町が商売するのはいいと思うんですよ。
古来、寺社参拝と観光はセットなものだし。
地域の活性化は良いことだし。
 
ただし、一定の品位は守って欲しいものです。
特に境内においては。
 
お伊勢さまは、御朱印帳ですら、境内の神札授与所では
進んで扱ってないくらいです。(朱印の授与はもちろんやってくださる)
聞いてみたら出してくれたけど「社ではこれはお出しできないので
関連団体が作ったものですけど」とことわられたくらいです。
 

 
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熊野速玉大社
 
こちらはそれほどひどくなかった。
建物がペンキ塗り立てな感じで
赤白のコントラスト鮮やかで昔ながらの神社って感じでした。

 
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境内のご神木
 
日本の信仰心というものの元は
大自然に対する畏敬の念だと思うのです。