仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

東大寺    (奈良)

今までは、「奈良といえば法隆寺」でしたが
「いや、東大寺かも」と思うようになりました。

いや、歴史的価値からいえば比較するようなことではありませんが、
行きやすさと現在の奈良に及ぼす影響からいうと
東大寺かな~、と。



開門時間の朝7時半過ぎに入りましたが
もう関係者は活動開始してます。
鹿も。
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お池にお舟が浮かんでいました。
日中都市友好のイベントとして
古代の舟を製作したそうです。
仏教は世界宗教だからそういう国際交流も行われるんですね。
神道にはないな。




                           大仏殿
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奈良の大仏様はそりゃあもう、ご立派でした。

でも、自然を背景にした露座の鎌倉大仏のほうが好きかな。
ってこれは地元贔屓ですね。

もちろん、大仏殿が残っているので
脇侍の仏さまもそろっているし
建物自体も価値があるし、
見どころはずっと多いです。








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三月堂から見下ろす景色


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大仏殿に限らず
貴重な仏像、建築物はたくさんあって
非常に贅沢な空間なのですが
残念ながら時間の都合で、ざっと見て回りました。
また改めて伺わなければ。




東大寺について印象に残ったことは
宗教的、文化的価値はもちろんのこと、
現在の在り方です。

(長い時期で)7:30~17:30と参拝可能時間が長い。
開門と同時に各所の朝の準備も始まるようで
野外のトイレでは清掃をしていました。(毎日してるのかな)

広大な境内(なにしろ公園)でありながら
どこも整備が行き届き、品格のあるたたずまい。

総合文化センターという施設がありますが
入場無料で、トイレはデパート並みの設備で清潔。
それだけ収入があるからできるとは思うけど
ちゃんと利用者に還元してくれている。


東大寺福祉療育病院という施設についての掲示板には
聖武天皇は、人々が思いやりの心でつながり、こども達の命が次世代に輝くことを真剣に考えられ、動物も植物も共に栄えることを願い、さらには造像にあたっては、広く国民に「一枝の草、ひとつかみの土」の助援をよびかけられた。」
という東大寺創建の由来から
特に弱い立場の障害児に対しての療育に力を入れていると書いてありました。
 相模原の福祉施設の事件の直後だったので、本当に胸にしみました。

国際交流事業も行っていて。












地元鎌倉に肩入れしたいのですが
やっぱり京都奈良とは比較にならないと感じる。
(まあ、歴史の長さ深さから言って、もともと違うんですけど)

京都は、過去の歴史的価値だけではなく
現在でも日本の文化をリードし続けているという気概を感じます。
(だからお高い、とはいえますが)

鎌倉からはそういうプライドを感じない。
少なくとも一見の観光客が感じられる程度には。


世界遺産をめざすことよりも
大事なのはそっちだろうと思うのですが。