金沢市 各種美術館
市立中村記念美術館
元は個人美術館
お茶道具を展示してます。
成巽閣
前田家13代当主が母のために建てた御殿
一階は公的な空間としての書院造り
二階は私的な数奇屋造り
と大変凝った造りとなっています。
一階はひたすら豪華で、さすがは大大名だよな~めちゃくちゃ金かかってる
けど、領民にもっと還元すればよかったのでは?と庶民気分になってしまいました。
二階は各部屋が違う趣向で、天井の木材や壁の色が違うんです。
凝りすぎて風流じゃないというか「数寄」ってもっとさりげないものでは・・・。
金沢県立美術館
「広重展」開催中
今まで見たことなかったマイナー作品も
展示されてておもしろかったです。
こちらは今金沢観光するなら
一押しの施設のようです。
現代の最先端美術を展示しているらしい。
おそらく私の趣味に合わないだろうと思いましたが
通りがかったので入ってみたらチケット売り場に行列が!
なるほど人気です。(入場はあきらめた)
でもこの館は「開かれた美術館」がコンセプトだそうで
有料観覧とは別に、フリーで入れるフロアも多いのです。
建物のまわりの庭にあるオブジェ
これも展示作品です。
無料で見れるものは見てきましたが
感想は「これが理解できなければ芸術がわかるとはいえない、というのならそれでいい・・」
古い人間なので、ついていけません
でも、時代の最先端っぽいエネルギーは感じたし
運営のコンセプトも良いと思います。
その他、加賀友禅会館、伝統産業工芸館に行きました。
金沢は文化芸術の街であることを堪能できました。
**全体の感想**
名物名所のすばらしさには、
力のある藩でありながら徳川幕府の警戒をそらすために
文化芸能に力を注いだ代々の前田家一門の無念が底流に流れているような・・・。
なぜ加賀藩は文化芸能が発達したかというと
豊臣政権寄りだった前田家を徳川幕府が警戒していて
とりつぶしを避けるために、武力を放棄していることをアピールするのが狙いだったそうで。
でもお城や街づくりは戦対応だったり
名物の毛針はもともと武士の鍛錬の釣りから生まれたもので、当時釣りは町人は禁止だったとか
武力を放棄してはいなかった。
九谷焼や友禅など、京文化に似ている部分もありますが
公家文化の京都とはやっぱり違うようで。
また逆に、明治維新を起こした長州薩摩は、
江戸から遠すぎて幕府の監視が届かず、カモフラージュの必要性が低くて
VS徳川の気風を維持し続けることができたんだなあ。