仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「大人のおしゃれ再入門」   福田栄華   [アスペクト]

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有名雑誌で仕事をしているスタイリストさんが書いた
大人向けのファッション指南本
 
30代~40代向けといった感じです。
この位の年代になると、ファッションをどうしたらよいかわからなくなります。
20代と同じ物は着られない。でもおばちゃんくさくなるのもイヤだし・・。
 
その辺りの悩みへのアドバイスを、具体的かつ大変率直に語ってくれています。
笑っちゃうくらいストレートなご発言が多くて痛快でした。
 
  【名語録】
 
・一生もの洋服なんてありません。
・もう若くないのですから、白Tシャツ一枚で勝負しないこと。
・タートルニットを一枚だけで着てサマになるのはオードリー・ヘップバーンだけです。
・十和子ファッションは十和子さんにしか似合わない。
・30歳を過ぎたら‘かわいいファッション’は卒業するべきです。
・素足はマナー違反のオフィスで‘(ストッキングは)ダサいからはかない’革命は必要ありません。
 
 
 
 
基本コンセプトは、
 服はシンプル、高価でなくてもよい。
 小物で味付け、そのために良い物を持つべき。
 
服は消耗品だから安価なものでもよい。
だけど、全身低価格だとショボくなるので
小物で良い物を使って底上げする、というルール。
 
すごく現実的で無難で、誰にでも取り入れやすい方式でいいなあと思いました。
クツやバックは何年も使えますものね。
服ほど、消耗も流行廃りも激しくないですから。
 
 
 
 
ファッション関係者の書いたものを読んでると
「無駄になってもそのシーズンの物を買わなければならない。それがおしゃれというもの」
とか言ってたりします。
 
普通の人間はおしゃれのために生活してるんじゃなくて、生活のためにおしゃれがあるんだ
と反論したくなりますね。
上から目線で物を言う勘違い業界人には参りますね。
普通の人間が買うことによってファッション業界だって成り立ってるんだから。
 
この本は、そんなことは全然なくって
一般人の、普通の生活で取り入れられるアイデアばかりです。
 
筆者にはお子さんがいらっしゃるので
主婦、母親としての視点もあるのがいいです。
30代~と20代の違いって、肉体的変化もあるけど
自分のためにだけ時間・お金を使えないという状況的変化も大きいですから。
 
 
 

 
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ほとんどは白黒の文章ページなのですが
数ページだけ、カラーグラビアがあって、文章で書いてあることが
イメージしやすくなりました。
 
 
 
筆者の福田さんは、年齢が同じで身長も近いので
共感しやすかったです。
でも最大の要因は‘バーゲンの女王’ゆえかも。
私も、趣味=バーゲンですから
 
バーゲン好きなのは、経済的な都合が一番の理由ですが、
それとは別に、狩猟欲を満たせるというのもあるんですよね~。
同じ値段でより価値の高い品物を入手できた時の爽快感は他にはないものです
 
お買い物術の章もあって、参考になりました。