仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

大阪市立桜宮高校の件

教師の暴力によって、生徒が自殺においやられる
ということが、言語道断で許されない行為であることは
言うまでもありません。
 
再発防止のため、とことん原因究明しなければなりません。
 
 
 
しかし現在、橋下市長の政治パフォーマンスの材料にされて、
問題の本質がすり替えられている気がしてなりません。
 
同業者への問責要求をテレビで公募したり(イジメじゃないですか、これって)、
体罰を容認する発言を過去にしていた市長ですが
自分の言動を棚に上げるツラの皮の厚さはさすがです。
 
 
体育科入試の中止を強行した市長の論理をまとめると、
「一人の死は、何百人何千人の進路や夢よりも重い」
ということになります。
比較すること自体がおかしいと思いますが。
 この影響で、「自殺すれば解決する、ヒーローになれる」と
自殺する若者が増えないか心配です。
 
生徒たちのことを思っての言動とは思えないです、全く。
教員を総とっかえすることが
残された生徒たちへのメンタルケアに有効だとでもいうんでしょうか。
(そんなことまで視界に入ってないんでしょうね)
 
 
 
それから、
同校生徒や関係者、受験生の中に、
「ここまでの事態になったのは、生徒が自殺したからだ」
と責める空気が生まれ(て)ないか懸念されます。
その可能性は高い、と推測しています。
 
そうなっても橋下氏は、自分の責任だとは受け止めないでしょうけど。
 
 
「選挙を通った自分に正当性はある」と主張している橋下氏に対して
大阪市民のみなさま、リコールを請求してはいかがでしょうか。
これも選挙制度の一環ですよ。
 
 
 
 
 
 
それにしても
被害生徒の実状や心情がどのようだったのかということは追いやられ、
市長の言動ばかりがクローズアップされてしまっています。
 
これも被害の一部と呼びたいです。