「with FLOWERS」 高橋郁代 [集英社]
室内の飾るお花の写真集
著者は、青山で花屋を経営、
お花の写真集も最近たくさん手に取っていますが
特に気に入ったのがこの本。
・花が自然に咲いている形を活かして飾る
・季節感を大事に
・お店には自分の好きな花を入れる
・色彩感覚やセンスが自分と合う
・花を飾るために必要以上の手間をかけない
といった辺りが気に入った理由
最近は趣味の本を手に取ることが多いのですが、
どんな本でも著者の人間性が自ずから表れるものだなあと
改めて感じています。
趣味の本を読んでいてカチンとくるのは
「これくらい出来なければダメ」という上から目線が感じられる時。
一般人にとっては、生活のために趣味があるのであって
趣味のために生活を組み立てる訳ではないんですけどね。
芸能人にとってのファンと同じ。
趣味(=生活必需品ではない)の分野の専門家は、
支持してくれる一般人がいなければ、
職業として成り立たないという意識を
プロとしては持っていてほしいものです。
お花関係の本の中で
ひいてしまう例としては
ディスプレイにやたら手間をかける。
(拾った貝を保管しておいて飾る、小枝を集めて編んで壁掛けにする、など)
毎日忙しいので「花を飾る」こと自体が一仕事なので
そこに道楽のような手間をかけてはいられません。
この本の著者は
「プロ」である感じがして好感が持てました。
お店は南青山の「ル・ベスベ」という所だそうです。
一回行ってみたいと思います。