仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘平家物語の世界 語りの伝承 -巻十六-    [横浜能楽堂]

イメージ 3
 
プログラムは
   狂言「柑子」   平曲「木曾最期」    能「兼平」
 
平曲は、平家物語の元祖の、琵琶法師が弾き語りする形式です。
木曽義仲の最期の場面です。
 
「兼平」は木曽義仲の乳兄弟の今井四郎兼平のこと。
義仲の死を知ると兼平は壮絶な自害をとげます。
当時は乳兄弟は実の兄弟よりも堅い絆で結ばれていたとか。
 
「柑子」は平家物語の関係ないと思ったら
オチの部分で、俊寛が関連するのでした。
 

 
イメージ 2イメージ 1
横浜・桜木町にある横浜能楽堂
 

イメージ 4

平曲と能楽は、シナリオをもらっていたので
珍しくストーリーを追いながら見ていました。
 
平曲を生で聞ける機会はなかなかないので
うれしかったですが、
眠かった・・・・
 
舞台の上は一人で、舞や演技のような動きがないので
お能よりさらに眠かったです。
 
昔の時代は、万事がゆったりとしたテンポだったんだなあ
と実感できました。
 
 
 
 
横浜能楽堂には珍しく二階席があります。
舞台全体が見渡せて、けっこうよかったです。
もちろん臨場感は一階席の方があるでしょうけど。
 
そのせいか、今回は
お能を「楽しむ」感覚がもてて
なんかうれしかったです。
 
 
 
ところで今回は巻十六ですが
次回 巻十七は来年だそうです。
一年に一回だとしたら何十年かけて終わるの!?
 
そこがまた現代離れした悠長さでいいのかも。
こういう文化遺産を保存してくださっている方々が
いらっしゃることに敬意を表します。