‘平家物語の世界 語りの伝承 -巻十六- [横浜能楽堂]
プログラムは
狂言「柑子」 平曲「木曾最期」 能「兼平」
平曲は、平家物語の元祖の、琵琶法師が弾き語りする形式です。
木曽義仲の最期の場面です。
「兼平」は木曽義仲の乳兄弟の今井四郎兼平のこと。
義仲の死を知ると兼平は壮絶な自害をとげます。
当時は乳兄弟は実の兄弟よりも堅い絆で結ばれていたとか。
「柑子」は平家物語の関係ないと思ったら
オチの部分で、俊寛が関連するのでした。
平曲と能楽は、シナリオをもらっていたので
珍しくストーリーを追いながら見ていました。
平曲を生で聞ける機会はなかなかないので
うれしかったですが、
眠かった・・・・
舞台の上は一人で、舞や演技のような動きがないので
お能よりさらに眠かったです。
昔の時代は、万事がゆったりとしたテンポだったんだなあ
と実感できました。
横浜能楽堂には珍しく二階席があります。
舞台全体が見渡せて、けっこうよかったです。
もちろん臨場感は一階席の方があるでしょうけど。
そのせいか、今回は
お能を「楽しむ」感覚がもてて
なんかうれしかったです。
ところで今回は巻十六ですが
次回 巻十七は来年だそうです。
一年に一回だとしたら何十年かけて終わるの!?
そこがまた現代離れした悠長さでいいのかも。
こういう文化遺産を保存してくださっている方々が
いらっしゃることに敬意を表します。