仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「幸田文 きもの帖」 幸田文    [平凡社]

幸田文氏の随筆集
「きもの」をテーマにした文章をまとめてあります。
 
シリーズとして「しつけ帖」「台所帖」があります。
 
 
 
 
私の趣味の中でも
「着物」「茶道」「能楽」は
手間暇かかる割に、なくても生活に支障はありません。
 
しかもちゃんと身につけようという気もない。
 
茶道はお点前を覚えたいとは思わず
お客の作法が身につけばいい、くらいです。
 
お能は居眠りせずに見れれば上等、くらい。
「わかろう」という姿勢はあまりない。
 
着物はできればちゃんと着れるようになりたいけど
諸事情から無理。
 
着物関連の荷物はかさばるので
押入のスペースをかなり取ってます。
我が家で、使用率と場所占有率が
もっともつりあわないものは着物です。
 
 
それでも、縁を切ろうとは思いません。
 
なぜなのか?
 
技術を習得することが目的なのではない。
体験を通して、身につけたいものがあるから。
それは形のあるものではなく。
 
 
 
と、そんなことを考えされられる一冊です。
 
 
私の目標の「上品な老婦人」テキストとして
幸田文氏の文章をもっと読んでみたいと思います。