「色の知識 名画の色・歴史の色・国の色」 城一夫 [青幻舎]
タイトルや装丁は、地味でそっけないのですが
なかなか深い本です。
オールカラーで全ページ、きれいな色や写真が並んでいるので
絵本のようにめくって楽しむことができます。
写真にはすべて説明文が付いています。
単に色を楽しむだけでなく
西洋(世界)の美術史を学び、各国固有の文化を感じることができます。
主に4章にまとめられ、それぞれの角度から色彩を語っています。
1.美術・デザイン様式にみる色の変遷
2.名画を生んだ画家たちのカラーパレット
3.さまざまな色名とその由来
4.世界のカラーパレット
1章 古代エジプト
1章 バロック
美術館ではよく目にする言葉ですが
なかなか頭に入ってきませんでした。(まあ覚えようとしてないんですけど)
写真例とわかりやすい説明文のおかげで
初めてすっと入ってきました。
2章 スーラ
説明書きを読みながら美術鑑賞するのが好きじゃない
+西洋美術に興味が薄い
ために、有名画家の名前はわかっても、専門的知識は
身に付きませんでしたが
この本を読んでると自然と知ろうという気持ちになります。
特に抽象芸術は苦手で
受け付けない感じなのですが
説明を読んでたら
「ふ~ん、こういう意味があるのねぇ」
とうなづけました。
3章 ファッションブランドの色名
4章 ギリシャ
欧米諸国の違いというのは、なかなか実感できないのですが
知識で理解するより
物を通して肌で感じる方がいいのかもしれません。