仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

七月の歌  ‘万葉集より’

春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山    持統天皇

かはづ鳴く 神なび川に 影見えて 今か咲くらむ 山吹の花     厚見王

み吉野の 象山の際の こぬれには ここだも騒ぐ 鳥の声かも     山部赤人

ぬばだまの 夜の更けゆけば 久木生ふる 清き川原に 千鳥しば鳴く   山部赤人

吉野なる 夏実の河の 川淀に 鴨ぞ鳴くなる山かげにして       湯原王

穴師川 川波立ちぬ 巻向の 弓が岳に 雲居立てるらし

あしひきの 山川の瀬の 鳴るなへに 弓月が岳に 雲立ちわたる