仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘絵の音を聞く’ 展     根津美術館(青山)

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9月6日までのコレクション展です。
タイトルの通り、何かの音を感じさせる絵の展覧会です。

時代や流派ではない、鑑賞者側としてのテーマでまとめた企画ということで
新たな発見がありました。

今まで美術展を見るときに
「音を感じ取ろう」と思ったことはなかったので
新たな鑑賞スタイルを学べました。
美術は視覚で感じるものとしか思ったことがなかったのですが
そこに聴覚も加わると
作品から受け取れるものがさらにふくらみます。
  



説明文の中の「臥遊 がゆう」という言葉が印象に残りました。
昔、中国の文人たちが部屋に横たわりながら
想像の景色を楽しんだことをいうそうです。
山水画というのはそういう楽しみ方をするものだそうです。

これからは、美術を楽しむ姿勢の
一つの指針としたいと思います。







今回は、根津美術館のすばらしさを改めて感じました。
コレクションの価値、展覧会の企画力や展示の演出はもちろん
建物自体も芸術品です。

また、展示室内の照明も実はすごい。
一つ一つの作品が鑑賞しやすいように
ジャストの光が当たっています。
天井に小さいスポットライトがたくさんついていて
微調整できるようです。

美術館を見ていて
ケースや額縁のガラスに自分の姿が映ってしまい
作品が見づらくて、いらっとすることは時々ありますが、
ここではそういうことがありません。



それから、ここでは館内は出入り自由です。
一回展示を見た後、ショップで買い物をしたり
カフェでお茶してのんびりした後
また作品鑑賞ができるんです。

展示フロアには再入場できない館も
多いですから、
ゆっくり気が済むまで
鑑賞できるのがうれしいですね。





そして、なんといっても庭園です。
都内の一等地にこれだけの面積の緑が保たれていて、
茶室がいくつもあって、仏像などの美術品が点在していて
細かい所まで配慮された造園がされていて
かつ、いつも手入れが行き届いているという。
カフェも庭園内にあって
ガラス張りなのでお庭でお茶をしている気分を
楽しめます。


庭園だけでも料金を払う価値は十分ありますね。
ここへ来るときは、半日くらい時間をとって
満喫したいものです。

年会員制度もあります。
もっと近くならば入会したい所です。


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