仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘国宝 曜変天目茶碗と日本の美’    サントリー美術館(六本木)

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9月27日(日)まで開催の
大阪 藤田美術館のコレクション展です。

藤田美術館は大きい美術館ではありませんが
価値のあるコレクションを持っています。

一番は、曜変天目茶碗
茶碗の名品の中でも第一、という見方ができるほどの逸品です。

その他、寸松庵色紙(かなの書)など
日本文化史上、意義の高い作品が数々あります。


東京でコレクション展をやるのは
初めてとのことなので
この分野に興味のある方にはお勧めです。


藤田美術館は明治の実業家 藤田傳三郎氏が、
明治の動乱期に美術品が散逸するのを防ぐために蒐集したコレクションが
元になっています。

昔の実業家は儲けるだけではなく社会に貢献する活動を行ったものですよね。
現代の金持ち族に見習って頂きたい。




見所はなんといっても
これだけのために出かける価値があります。
以前にも見たことはありますが
何度も見てもすごい。
 
宇宙を漂うような
森羅万象を味わうような気分になれます。



しかし、全体的には
藤田氏の功績は偉大だけども
茶道具の趣味は合わないなあ
と思いました。
死の10日前に9億円で手に入れたという大亀香合、
そこまでの価値があるのかわからないです。



あと、サントリー美術館は独立した館ではなく
商業施設の一角なので
気分が盛り上がりにくい。

やっぱり、館全体の雰囲気も含めて
美術展鑑賞ですね。