「中野好夫」 [ちくま日本文学全集文庫]
名前を知らなかったです。
多分一般的にもあまり知られていないでしょう。
ジャンルとしては評論家になるのかな。
読んでいて、
・・・・・困りました。
欠点をあげつらいたくなって。
ケンカ売りたくなってくるんです。
だって、つまらない。
見るべき点がない。
文章がわかりにくい。
文法的に誤りがあるのでは、と思うくらい。
論理的文章は明晰であることが肝要と思うんですけど。
といって、論理性は欠けていても読み物的面白さがある、という訳でもない。
主題が伝わってこない。
文章を通して、この人は一体何を言いたいのか
わかりません。
不要な前置きは自分の頭の中ですればいいことで
いちいち記述しなくてよいという文もあり、いらつく。
内容が前向きでない。
歴史的に評価されてない人物とか、
ある人物の不幸な晩年とか
歴史的に暗い時期についてとか
心温まるテーマがない。
かといって、人間の不幸を突き詰めて論じていて
圧倒されるということもない。
大体、全集に収録されるほどの作家であれば
自分の好みには合わなくても
違う角度から見れば美点があるものなのですけど
この作家には見つけられなかったです。