仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

#哲学・思想

「日本人と日本文化」  対談:ドナルドキーン・司馬遼太郎(中公文庫)

対談は50年くらい前に行われたものです。 文庫になっていて手軽に読めます。 外国に日本文学を広めた功績の大きいキーン氏と 「司馬史観」という言葉を生んだ日本歴史小説の第一人者の司馬氏 のお二人による贅沢な対談です。 「日本人と日本文化に関心のある…

「禅僧が教える 心がラクになる生き方」  南直哉  (アスコム)

「心を楽にしたい」とおもっておられる方にお勧めします。 今の人生ハッピーだ、という方には必要ないかな。 著者は、社会人経験の後 曹洞宗総本山 永平寺で20年修行した後 青森 恐山の住職代理を務めるという人物 宗教者の書かれた人生指南本的な著作はい…

「渡辺一夫」   [ちくま日本文学全集]

フランス文学者。 キリスト教史についての論文が大半でした。 私はキリスト教が肌に合わないので 興味が持てませんでした。 文章がわかりにくいとか 偏向的な思想だとか そんなことは全然ないのですが。 日本人の価値観の底流には神道があると思います。 明…

「花田清輝」     [ちくま日本文学全集]

ジャンルとしては評論になるようです。 「悪文の見本」 と言いたい。 または、中二病か? やたら小難しい言葉を長々と連ね、 もっともらしいことを言っているようだけど 何を言いたいんだか、さっぱり伝わってこない。 論理的文章の場合は、読者に論旨が伝わ…

「中野好夫」      [ちくま日本文学全集文庫]

名前を知らなかったです。 多分一般的にもあまり知られていないでしょう。 ジャンルとしては評論家になるのかな。 読んでいて、 ・・・・・困りました。 欠点をあげつらいたくなって。 ケンカ売りたくなってくるんです。 だって、つまらない。 見るべき点が…

「折口信夫」   ちくま日本文学全集文庫

柳田国男に次ぐ日本民俗学の祖 柳田国男の文章に比べると読みにくいです。 柳田の文章が「民話」なら折口は研究論文という感じ。 有名な「死者の書」は歴史小説と呼ぶのでしょうか。 死した大津皇子の独白から始まるのでびっくりしました。 だから「死者の書…