仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

三月の句    ‘松尾芭蕉の俳句’

笠寺や もらぬいはやも 春の雨

春雨の こしたにつたふ 清水哉

春雨や 蓬をのばす 草の道

畑打つ 音やあらしの さくら麻

ひばりなく 中の拍子や 雉子の声

でふの羽の 幾度越ゆる 塀のやね

古池や 蛙飛びこむ 水の音

雪間より 薄紫の 芽独活哉

草の戸も 住み替わる代ぞ ひなの家

両の手に 桃とさくらや 草の餅

菜畠に 花見かほなる 雀哉

山路来て 何やらゆかし すみれ草

うぐいすの 笠おとしたる 椿哉

我がきぬに ふしみの桃の 雫せよ