仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『一の食卓』    樹なつみ   [白泉社]


白泉社の少女誌「メロディ」で連載中の
幕末・明治維新×グルメ(ベーカリー)物という異色のストーリー
「一」は、新撰組斎藤一(はじめ)のこと。

作者 樹氏は、壮大な舞台のドラマチックなストーリーが得意な作家。
新撰組×グルメというのは、毛色が違うというべきか

でも派手といえば派手だな。
明治維新の元勲が勢揃いになるみたいだから。


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ヒーローは元新撰組組長 斎藤一
幕末を生き抜いた斎藤が
どんな事情か、敵だった維新元勲の大久保利通岩倉具視の手下になり
スパイ活動をするという設定。

身分を隠すために築地の外国人居留地 フランスパン店の
従業員になる。
そこにいたのがヒロイン 明(はる)ちゃん。
15歳、みなしごで
フランス人店主のフェリさんに恩義があり
パン作り、西洋料理に打ち込んでいる健気な少女。


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                               明ちゃん



やっぱり樹氏は優れた作家だなあと思います。
読者を引き込むストーリー作り、魅力的なキャラクター造形は
どんな舞台設定の作品でも変わりありません。



人間(自己?)不信の斎藤が
かわいい明ちゃんにほだされて
どんどん柔らかくなっていく展開に萌えます。