仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

#漫画、コミック

『はじめてのひと』 谷川史子   (集英社)

集英社の女性誌「ココハナ」掲載中の 恋愛オムニバスシリーズ 大体、1話完結で登場人物が変わるのですが 一つだけ、何話か続いたシリーズが 2~3巻に載っています。 作者 谷川史子氏はベテラン少女マンガ家 社会的なベストセラー作はないけど 少女漫画界…

服選びが苦手な男性にお勧め『服を着るならこんなふうに』 縞野やえ(角川書店)

先日1巻を記事にしましたが 2・3巻も読みました。 それで改めてお勧めしたくなりました。 単に服や小物の選び方のセオリーを教えてくれるだけではないのです。 洗濯の仕方の回があるんです。すごい。 服に興味のなかった主人公は洗濯の仕方もしらなくて …

『ハチミツとクローバー』ファンの方へ

ハチクロファンの方へお知らせです。 羽海野チカ氏が現在連載中の 「3月のライオン」14巻を読んでみてください。 ハチクロの主要キャラのその後が語られているのです。 ファンだったら絶対知りたい!というあたりが。 こちらはハチクロコミックスの9巻の…

‘一条ゆかり展‘    弥生美術館(根津)

少女漫画家の大家 一条ゆかり氏の展覧会です。 12月24日まで開催中 展示内容は 生原稿を中心に カラーイラスト、掲載雑誌、雑誌の付録など多彩です。 ところどころ、作者のコメントもついています。 CDのジャケットとか、漫画以外の仕事もなさっていたの…

『服を着るならこんなふうに』 縞野やえ (角川書店)

男性へのファッション指南本 というユニークなジャンルです。 主人公は27歳会社員 平日はごく普通のスーツ生活で 休日の私服には無頓着という、よくいそうなタイプ しかし、ある時自分のセンスのなさに危機感をもち、 妹のアドバイスを受け、改革をしてい…

MELODY(メロディ)買います!

何のことかというと 白泉社の少女マンガ雑誌のことです。 以前からなるべく購入するようにしていましたが、 改めて決意しました。 集英社の女性漫画誌「YOU」が廃刊しました。 しばらく前には白泉社の「月刊花とゆめ」も。 無くなると困る雑誌は購入して応援…

『ながたんと青と』  磯谷友紀   (講談社)

講談社の女性誌 Kiss に連載中の料理人漫画。 舞台は昭和26年、終戦後数年たった京都 主人公 いち日(いちか)は、料亭の娘 結婚間もない夫を戦争で亡くし、ホテルの調理場(洋食)で料理人として働く。 料亭の後継ぎは妹となり 婿養子をもらうはずだ…

『海街ダイアリー』完結!

現在発売中の月刊Flowerで 『海街ダイアリー』シリーズが完結しました。 思えばもう何年も続いていましたよね。 すずちゃんが未来に向かって力強く進んでいく 感動的なラストでした。 読者が気になる、登場人物の今後も 大体フォローされていたし 大団円とい…

女性漫画誌の動向

先日、白泉社「メロディ」で連載していた 樹なつみ氏の「一の食卓」が休載(第一部終了)になりました。 物語が完結したとは言えない段階で 「打ち切り?でも、そこまでつまらないとは思わないけど・・」 と思っていたら 次号から新しい連載がはじまるとのこ…

『まんまるポタジェ』  あいざわ遙  (集英社)

女性誌「YOU」で連載中のファミリーもの。 7巻まで発売しています。 元モーレツ会社員の塔子と料理人の夫ヒロくんと幼稚園児のハナが 田舎町に移住し、カフェを営み生活していくという物語。 ヒロくんと塔子 娘のハナちゃん お店 兼 住居 お庭 ポタジェ…

『京・かのこ』 なかじ有紀    (白泉社)

京都の和菓子店が舞台のさわやかラブストーリー 全三巻 主人公 鹿乃子は老舗和菓子店の孫娘 和菓子職人目指して修行中 おさななじみの颯也は茶道家元の息子。 二人が自分の夢を追いながら 恋を育てていきます。 主人公 鹿乃子 颯也くん 高校生 茶道と和菓子…

『百姓貴族』   荒川弘   (新書館)

「銀の匙」作者 荒川弘氏の 「Wings」連載中の農家エッセイ漫画。 5巻まで出ています。 雑誌「wings」はどのジャンルに入るのか悩んでいたら 「大人のための少女マンガ」というコピーがついていました 農業高校漫画「銀の匙」はリアルだなと思ったら 作…

『七つ屋志のぶの宝石匣』  二ノ宮知子   (講談社)

女性誌「Kiss」に連載中の、 質屋×宝石×ミステリー物 大ヒットの「のだめカンタービレ」の次回作ですが 「ハチミツとクローバー」の後に将棋物「三月のライオン」を描いてる 羽海野氏ほどの驚きはないかな。 主人公は銀座の老舗質店の跡取り娘 高校生の志の…

『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』続  (マキヒロチ) 講談社

続編記事載せます。 取り上げられている街は20以上になります。 都電荒川線の通る 雑司ヶ谷 秋葉原 アキバを住む場所として認識したことが なかったので新鮮です。 神楽坂 元花街で風情があります。 恵比寿 「合コン編」です 北千住 鎌倉 その他 五反田、…

『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』   マキヒロチ(講談社)

ヤングマガジン連載中の不動産屋漫画 5巻まで発売しています。 主人公は、吉祥寺の小さな不動産屋を営む30代くらいの双子の姉妹 吉祥寺の賃貸物件を探しに来たお客さんに、吉祥寺以外の物件を紹介するという設定。 お客さんは2~30代の女性。 物件内覧の…

『数寄です!』   山下和美   (集英社)

山下和美氏はベテラン漫画家 少女誌でデビューし、青年誌に移籍。 この作品は唯一のエッセイ漫画 「続 数奇です!」も出ています。 副題は 「女漫画家 東京都内に数奇屋を建てる」 建てることを決意してから、土地を買い設計を決め建築を進めるまでが「数寄…

『雪花の虎』 5巻発売      (東村アキコ)   〔小学館〕

上杉謙信=女性説の歴史漫画 掲載誌「ヒバナ」が廃刊になってしまったので、どうなるかと思ってたら 「週刊ビックコミックスピリッツ」に移籍するそうです。 そちらの方が出世した感じ。 やっぱり人気作品は引き取り先があるのねえ。 謙信の心の兄 宗謙 主人…

『重版出来! 10巻』    松田奈緒子  (小学館)

青年漫画編集者お仕事漫画 「重版出来」10巻発売です。 おめでと~ お気に入りキャラ コミュ障のモンスター新人漫画家 中田伯 おしゃれ雑誌のインタビュー記事に応じたものの、やっぱり無理だった というエピソードなのですが、 初めから「無理」と断るの…

『3月のライオン  13巻』より       羽海野チカ  (白泉社)

先日発売された13巻について 12巻では、川本姉妹が夏祭りで出店を出すことになり そこに林田先生と島田棋士がきていて 鍋を抱えて転びそうになるあかりお姉ちゃんを、二人が両側から支えるという展開 初対面の島田棋士があかりに関心をしめし、 以前から…

少年・青年漫画における読者サービス

少女・女性誌出身の女性漫画家の作品が少年・青年誌に掲載されることも 珍しくなくなりました。 男性作者の漫画より読みやすいので 手に取ることが多いのですが ある共通点?に気づきました。 やっぱり男性読者をひきこむための演出があるのかな、と。 青年…

『銀の匙』  荒川弘     (小学館)

週刊少年サンデーに連載中の農業高校漫画 14巻まで出ていますが、そろそろ完結しそうな感じ。 主人公 八軒勇吾 ヒロイン 御影アキ クラスメートたち 二人は馬術部 舞台は北海道十勝の農業高校 主人公は酪農科・馬術部なので、牛を飼ったり豚を飼ったり馬を…

『重版出来!』   松田奈緒子     (小学館)

「じゅうばんしゅったい」 月刊!スピリッツに連載中。 9巻まで出ています。 青年漫画誌編集者を主人公にしたお仕事漫画 おもしろいので、みなさんにお勧めしたいです。 まず業界物として面白い。 漫画出版業界に携わる様々な業種の人物が描かれます。 出版…

『舞妓さんちのまかないさん』   小山愛子  [小学館]

「週刊少年サンデー」に連載中のお料理漫画 少年誌に連載というのが実に不思議。 京都花街の屋形(舞妓さんの職場・住居)の まかない(料理担当従業員)の16歳の女の子が主役 お座敷で舞う舞妓さん でもこの華やかな場が舞台ではなく 裏方のお台所が舞台…

『3月のライオン』   羽海野チカ   [白泉社]

実写映画、公開中です。 テレビアニメも放送中。 「ハチミツとクローバー」でメジャーになった作者の 将棋漫画。 いや、家族物というべき? 「ハチミツとクローバー」の次にこの作品が始まったときには 物議をかもしたものです。 「なぜ将棋物なのか?」 前…

『おちくぼ』  竹内直実    [白泉社]

「別冊花とゆめ」に連載中。 平安の古典「落窪物語」が原作です。 良い家柄のお姫様だけど、実母を亡くし継母にいじめられ 貧しい暮らしをするヒロインが 貴公子に見初められ 助け出されて幸せになると言う シンデレラストーリー。 作者竹内氏は、一昔前 少…

『深夜のダメ恋図鑑』    尾崎衣良  [小学館]

漫画としておもしろいというのと違う意味でお勧めです。 しかし、どういう方にお勧めできるだろうか??? 女性雑誌の読者投稿欄や実録物がお好きな方かな。 主人公の女子たちがダメ男を斬りまくるのが痛快です。 そういう方面でカタルシスを得たい方にお勧…

‘LaLa 40周年記念 原画展’    横浜そごう美術館

15日まで開催の 白泉社の月刊少女漫画誌「LaLa」の原画展です。 元少女漫画おたく(白泉社作品愛好者)としてはいかねば! と足を運びました。 白泉社は、少女漫画出版社の中でも変わり種で メジャーマイナーというか よりオタク度の高い社風です。 集英…

『逃げるは恥だが役に立つ』 最終回前!

先日、掲載誌「Kiss」が発売されましたが その次の号で最終回になるそうです。 やっぱりか~。 みくり×平匡カップルはすっかり安定して バカップル・モード入ってます。 百合×風見カップルは 大きく進展しました。 次回でどんなふうに ラストにもっていくのか…

『逃げるは恥だが役に立つ』8巻  海野つなみ  [講談社]

8巻、発売されました。 テレビドラマが放映中で露出増えてます。 地味ながら佳作を描く 良い作家さんなので 売れるとうれしいな。 この巻ではいよいよ物語も佳境といった感じ。 次巻が最終巻かなあ? 主人公みくりは就職への道が具体的になってきました。 …

『イシュタルの娘 ー小野於通伝ー』に思うこと

大和和紀氏の歴史漫画、連載も終盤になってきたでしょうか。 戦国時代の伝説的な女性 小野於通を主人公にしたこの漫画 コミックスを最初買ってたんですが なぜかしっくりこなくて止めてしまいました。 理由が整理できました。 連載は今、於通が 徳川秀忠の娘…