仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

四月の句    ‘松尾芭蕉の俳句より’

春風に 吹き出し笑ふ 花も哉

咲き乱す 桃の中より 初桜

やまざくら 瓦ふくもの 先づふたつ

目の星や 花をねがひの 糸桜

さまざまの 事おもひ出す 桜哉

よし野にて さくら見せふぞ 檜の木笠

くさまくら まことの華見 しても来よ

花見にと さす舟遅し 柳原

樫の木の 花にかまはぬ 姿かな

何の木の 花とはしらず 匂ひ哉

このほどを 花に礼いふ わかれ哉

はなのかげ うたひに似たる たび寝哉

花ざかり 山は日ごろの あさぼらけ

西行の 庵もあらん 花の庭