仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

最高裁判所裁判官 国民審査

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衆議院選挙に合わせて行われる 最高裁判所 国民審査

日本の国家体制の根幹 三権分立の基盤となる重要な審査ですが、
こちらの意義を認識して投票を行っている人は、選挙に行く人の中でも
少数派なのではないでしょうか。

私は選挙には欠かさす行っていますが
この審査公報をちゃんと読んだことはありませんでした。
一瞥しただけで難しそうで、読んでもわからなそうだから。

しかし、政治が混迷する現在、意識を改めて読んでみることにしました。



7人の裁判官の記事が載っています。
    ・略歴   ・最高裁判所において関与した主要な裁判    ・裁判官としての心構え
                                                        の三項目。

もっとも判断の基準とすべきなのは「主要な裁判」だと思います。
これまで、どんな裁判でどんな判断を示したのか具体的に記述されています。
しかし、これが難解。
法律的な文章で、一般人には意味をくみ取りにくく
わかったところで、この判例の適不適は専門知識がないと判断できないというものもあります。



でも、審査公報は読むと役に立つと思いました。

「略歴」だけでも読むといいです。
略歴は出身地・学歴・簡単な成育歴、職歴が並列されているもので
読解が困難という文章ではありません。
ここだけ眺めるのでも、なんとなく人となりがうかがえる気がします。



次には「裁判官としての心構え」
これは、ご当人からのメッセージ的な文章で
就職活動の履歴書の自己PR・志望動機的な内容です。

職業的資質というよりも人格、人柄が伝わってくる感じです。
「私が裁判を受けるとしたら、裁判官はこの人がいい」
という気持ちになりました。







それから公報を読んでわかったこと。

7人の裁判官の年齢差は三歳でした。(60代半ば)
適切な年代があるということなのかな。


職歴にいくつかのタイプがあります。

 裁判官(裁判所関連職)を歴任してきた人、
 大学教授だった人、
 弁護士だった人、
 外務省高官だった人、など。

一口に裁判官といっても
それ以前の職歴によって、立ち位置が異なることが
「裁判官としての心構え」を読むとうかがえました。

7人のメンバーを決めるにも、各方面から圧力があって
各界のバランスをとるように決めているのだろうか
という気がしました。

最高裁判所の判決は、国家の動きを左右する場合もあるので。