『数寄です!』 山下和美 (集英社)
山下和美氏はベテラン漫画家
少女誌でデビューし、青年誌に移籍。
この作品は唯一のエッセイ漫画
「続 数奇です!」も出ています。
副題は 「女漫画家 東京都内に数奇屋を建てる」
建てることを決意してから、土地を買い設計を決め建築を進めるまでが「数寄です」
完成して暮らすようになってからが「続 数奇です」
「数寄屋 すきや」って何?という方も多いでしょう。
和風建築の一つですが、くわしくはこの漫画を読めばわかります
お茶室があるような本格的な和の建物と思ってもらえればいいかな。
漫画の中で
和の文化にまつわるエピソードがたくさん出てきます。
やっぱり漫画はビジュアルでわかりやすいです。
作者は「和」が好きだけれど、知識はないという方なので
ストーリーも専門的知識がなくてもわかるように進められています。
専門家が書いた本は「わかりやすい」というふれこみでも
わかりやすくなかったりするので
和の文化に興味はあるけど・・・という方にお勧めです。
作者が数奇屋を建てようと決意したには、いくつか理由がありますが
一つは伝統的な技術や産業を残すために協力したいということでした。
共感しましたが、実現できるほどの財力がない
田舎の中古の和建築を探すくらいかなあ。