仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

本/マンガ:女性誌

『はじめてのひと』 谷川史子   (集英社)

集英社の女性誌「ココハナ」掲載中の 恋愛オムニバスシリーズ 大体、1話完結で登場人物が変わるのですが 一つだけ、何話か続いたシリーズが 2~3巻に載っています。 作者 谷川史子氏はベテラン少女マンガ家 社会的なベストセラー作はないけど 少女漫画界…

『ハチミツとクローバー』ファンの方へ

ハチクロファンの方へお知らせです。 羽海野チカ氏が現在連載中の 「3月のライオン」14巻を読んでみてください。 ハチクロの主要キャラのその後が語られているのです。 ファンだったら絶対知りたい!というあたりが。 こちらはハチクロコミックスの9巻の…

『ながたんと青と』  磯谷友紀   (講談社)

講談社の女性誌 Kiss に連載中の料理人漫画。 舞台は昭和26年、終戦後数年たった京都 主人公 いち日(いちか)は、料亭の娘 結婚間もない夫を戦争で亡くし、ホテルの調理場(洋食)で料理人として働く。 料亭の後継ぎは妹となり 婿養子をもらうはずだ…

『海街ダイアリー』完結!

現在発売中の月刊Flowerで 『海街ダイアリー』シリーズが完結しました。 思えばもう何年も続いていましたよね。 すずちゃんが未来に向かって力強く進んでいく 感動的なラストでした。 読者が気になる、登場人物の今後も 大体フォローされていたし 大団円とい…

女性漫画誌の動向

先日、白泉社「メロディ」で連載していた 樹なつみ氏の「一の食卓」が休載(第一部終了)になりました。 物語が完結したとは言えない段階で 「打ち切り?でも、そこまでつまらないとは思わないけど・・」 と思っていたら 次号から新しい連載がはじまるとのこ…

『まんまるポタジェ』  あいざわ遙  (集英社)

女性誌「YOU」で連載中のファミリーもの。 7巻まで発売しています。 元モーレツ会社員の塔子と料理人の夫ヒロくんと幼稚園児のハナが 田舎町に移住し、カフェを営み生活していくという物語。 ヒロくんと塔子 娘のハナちゃん お店 兼 住居 お庭 ポタジェ…

『百姓貴族』   荒川弘   (新書館)

「銀の匙」作者 荒川弘氏の 「Wings」連載中の農家エッセイ漫画。 5巻まで出ています。 雑誌「wings」はどのジャンルに入るのか悩んでいたら 「大人のための少女マンガ」というコピーがついていました 農業高校漫画「銀の匙」はリアルだなと思ったら 作…

『七つ屋志のぶの宝石匣』  二ノ宮知子   (講談社)

女性誌「Kiss」に連載中の、 質屋×宝石×ミステリー物 大ヒットの「のだめカンタービレ」の次回作ですが 「ハチミツとクローバー」の後に将棋物「三月のライオン」を描いてる 羽海野氏ほどの驚きはないかな。 主人公は銀座の老舗質店の跡取り娘 高校生の志の…

『数寄です!』   山下和美   (集英社)

山下和美氏はベテラン漫画家 少女誌でデビューし、青年誌に移籍。 この作品は唯一のエッセイ漫画 「続 数奇です!」も出ています。 副題は 「女漫画家 東京都内に数奇屋を建てる」 建てることを決意してから、土地を買い設計を決め建築を進めるまでが「数寄…

『深夜のダメ恋図鑑』    尾崎衣良  [小学館]

漫画としておもしろいというのと違う意味でお勧めです。 しかし、どういう方にお勧めできるだろうか??? 女性雑誌の読者投稿欄や実録物がお好きな方かな。 主人公の女子たちがダメ男を斬りまくるのが痛快です。 そういう方面でカタルシスを得たい方にお勧…

『逃げるは恥だが役に立つ』 最終回前!

先日、掲載誌「Kiss」が発売されましたが その次の号で最終回になるそうです。 やっぱりか~。 みくり×平匡カップルはすっかり安定して バカップル・モード入ってます。 百合×風見カップルは 大きく進展しました。 次回でどんなふうに ラストにもっていくのか…

『逃げるは恥だが役に立つ』8巻  海野つなみ  [講談社]

8巻、発売されました。 テレビドラマが放映中で露出増えてます。 地味ながら佳作を描く 良い作家さんなので 売れるとうれしいな。 この巻ではいよいよ物語も佳境といった感じ。 次巻が最終巻かなあ? 主人公みくりは就職への道が具体的になってきました。 …

『イシュタルの娘 ー小野於通伝ー』に思うこと

大和和紀氏の歴史漫画、連載も終盤になってきたでしょうか。 戦国時代の伝説的な女性 小野於通を主人公にしたこの漫画 コミックスを最初買ってたんですが なぜかしっくりこなくて止めてしまいました。 理由が整理できました。 連載は今、於通が 徳川秀忠の娘…

『魔法のリノベ』  星崎真紀   [双葉社]

リフォーム(リノベーション)工務店の物語。 いろんなお客さんの家を改築します。 リフォームとリノベーションって何が違うのかよく分かりませんが。 漫画としては意表をつくネタでしたが、 家族物語のテーマとしてはうまいなあ と読んで思いました。 家族…

『夢の雫、黄金(きん)の鳥籠』   篠原千絵  [小学館]

増刊姉系プチコミックに連載中の歴史恋愛物語 16世紀初頭、オスマントルコ帝国が舞台。 主人公ヒュッレムは、皇帝の後宮(ハレム)に入った女性。 作者 篠原千絵氏はベテラン漫画家。 少女漫画好きな方なら知ってるかな。 最初はヒョウに変身する女の子の…

『リメイク』  六多いくみ   [マッグガーデン]

WEBコミック EDEN 配信の作品 現在4巻まで出ています。 美容部員(化粧品の販売員)が主人公 若い女性の‘自分探し’がテーマかな。 主人公 奥村かのこは 25歳 派遣のOL。 自分の現状に物足りなさを感じるある日 立ち寄った化粧品カウンターで出会った美…

『日日(にちにち)べんとう』   佐野未央子   [集英社]

集英社の女性誌 「Office YOU」で連載中 デザイン事務所に勤める黄理子の恋愛・料理ストーリー 作者の佐野氏はキャリアの長い漫画家。 絵がきれいで、癒し系の作品が多いです。 タイトルの「日日にちにち」は禅語の「日日是好日 にちにちこれこうにち」から…

某出版社のサイト リニューアルについて

某 大手出版社の漫画サイトが先日リニューアルしていました。 気になったのは、読者の投稿サイト(応援メッセージ欄)が無くなっていたこと。 「生徒諸君」の読者の意見の攻防が興味深くって、時々チェックしてました。 いきなりなくなっちゃっててびっくり…

『かくかくしかじか』    東村アキコ   [集英社]

高校から20代の青春期を描いている自伝的作品。 月刊女性誌「ココハナ」に連載中ですが あとコミックス1巻くらいで終わりそうな気がします。 育児マンガ「ママはテンパリスト」が出世作のこの作者。 今はすっかり売れっ子で、女性誌にも男性誌にも連載し…

『逃げるは恥だが役に立つ』  海野つなみ  [講談社]

講談社の女性漫画誌「Kiss」の連載中の契約結婚ドラマ 宝島社の雑誌の「このマンガがすごい」ランキングの2014オンナ編の8位になっています。 タイトルはハンガリーのことわざからとったようです。 一話ごとのタイトルも、各国のことわざ、名句を使って…

『紅のメリーポピンズ』   高口里純   [双葉社]

女性誌 「JOUR すてきな主婦たち」も連載中の ナニー(乳母)漫画 高口里純と言えば「花のあすか組!」「伯爵と呼ばれた男」など ハードボイルド系の漫画家なので 「乳母(育児)もの!?」と首をかしげましたが、 ハ-ドボイルド乳母漫画でした(笑) 英国…

『小煌女』   海野つなみ   [講談社]

講談社の女性誌 「KISS」 に連載していたSFラブストーリー イギリスの児童文学「小公女」をモチーフにしています。 時代は未来で、人類は宇宙各地に住んでいる設定。 作者 海野つなみ氏は有名ではないですが、 人間をしっかり描いている文学的作品を書く漫画…

『残酷な神が支配する』  萩尾望都   [小学館漫画文庫]

萩尾望都さんの作品が高尚で哲学的で 娯楽としては読みにくいものが多いですが、 この作品は特にシビアです。 舞台はイギリス・アメリカ 母親の再婚のため、義父の屋敷で暮らすことになった少年ジェルミ。 義父グレッグから毎夜、性的虐待を受ける。 愛する…

『トルコで私も考えた トルコ日常編』  高橋由佳利  [集英社漫画文庫]

文庫版 無事続刊されました。 残りの巻も出るそうです。 この巻は、息子ケナン君が生まれた後、トルコで生活している時期です。 最初の2巻が出て「次巻が出るかは売れ行き次第」と言ってたのですが 待っててよかったです。 大判の単行本と文庫じゃ、値段も…

伊藤理佐サイン会

エッセイ・ショート漫画家の伊藤理佐さんのサイン会です。 横浜の書店で開催されたので行ってきました。 サイン会というものに行ったのは初めてだったので、おもしろかったです。 講談社の女性誌「kiss」に連載中の「おい、ピータン!」の新刊発売記念という…

『誰そ彼(たそがれ)の家政婦さん』 小池田マヤ [祥伝社]

家政婦 里シリーズ 第三巻 今回の依頼者もなかなか訳ありです。 無意識の自殺願望を持つロマンスグレー男性。彼にはストーカー(夫を亡くして精神不安定な若い女性) までついてます。 レース教室経営者女性の回は、いかにも乙女チックなシチュエーションと…

雑誌 『MELODY メロディ』 12月号

白泉社の少女ー女性漫画誌。 隔月刊です。最初は月刊だったんだけど でも廃刊にならなかっただけいいかな。 質の高い作品が多いんだけど、いまいちメジャーじゃないんでしょうねえ。白泉社だし。 雑誌購入よりコミックス購入層の方が多いとみました。 私も…

『トルコで私も考えた』   高橋由佳利   [集英社]

元「りぼん」の少女漫画家 高橋由佳利さんのエッセイ漫画 初回のエピソードは1992年のこと。 その後も断続的に連載は続いており、今は女性誌「You」に掲載されています。 高橋氏が、初めてトルコに旅行し、気に入ってその後長期滞在を重ね そこで出会っ…

『SWANー白鳥ー モスクワ編』2巻  有吉京子 [平凡社]

表紙は、リリアナとセルゲイエフ先生 この巻では、セルゲイエフ先生主宰のダンスグループの自主公演から 先生とリリアナの「アグリーダック」の舞台までが描かれています。 真澄とレオン 「春の祭典」のクライマックスシーン 真澄が‘生け贄の乙女’で、先生が…

『そこをなんとか』 麻生みこと   [白泉社]

白泉社の隔月刊誌「メロディ」に連載中の、どたばた新米弁護士日誌 主人公は改世楽子(かいぜらくこ)は、キャバクラでバイトしながら法科大学院に通って 司法試験に受かったという異色の弁護士。 経済的に余裕のない家庭で育ち、エリート臭のまったくない、…