仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘大名茶人 松平不味  ~お殿様の審美眼~‘展   三井記念美術館(日本橋)


17日(日)まで開催の茶道具展
今年が没後200年とのこと。

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松平不味公は茶人の中でも有名な人物なので
名前を目にすることはよくありましたが
特集展は初めてです。

名道具の収集家で、目録を残し、
茶道具の価値を定めた権威の一人である
ということは知っていて
コレクションを眺めるつもりで行きました。

この方の趣味は好きだな~と思いました。


今回、発見したのは
プロデューサー的働きもしていたということ。
元からあった道具に新たな価値を付与したり、
職人や画家にデザインや企画を指示して
新たな道具を作らせたり。

自作の書や画も展示されていました。
奥様と合作のものもあり、夫婦仲が良かったんだな~
とほほえましくなりました。

企画デザインの品は、モダンでセンスがよく
現代の工業デザイナーになっても
成功しただろうなあと思いました。



著名な道具の収集家的な人物というと
利休か近代数寄者ということになるかと思いますが
その中でも、不味公は広い時代をカバーし、趣味が正統的・普遍的と
感じました。


茶道具に興味のある方にお勧めしたいです。
といってもあと一週間なんですけど。

あとは島根展が今秋にあります。





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三井記念美術館は、ビル自体は現代建築なのですが
美術館フロアは文化財建築を保存していて、素敵です。
付帯する施設も同じコンセプトでまとめていて良い雰囲気です。
写真はエレベーターの扉ですが、
上の半円板が階数表示で、時計みたいに針が動いて表示するんですよ~。