‘速水御舟‘展 山種美術館 (恵比寿)
8月4日まで開催していました。
生誕125年記念とのこと。
初めて同じ展覧会に二回行きました。
前期後期で作品の入れ替えがあって
両方見ると館所蔵の速水作品が全部見れるとのことだったので。
速水御舟はこの館の看板画家なので
見たことのある作品の方が多かったのですが
これまでとは違う鑑賞の仕方をして楽しみました。
作品を通して画家の人となりを感じるようにしました。
「御舟の言葉」という掲示がところどころにあって
名言を考え合わせながら鑑賞しました。
「真面目だな~」と思います。
芥川龍之介の小説を読むと
「こんなに物事を突き詰めて考えていたら、長生きできないだろう」と思うのですが
同様の所感を持ちます。
40歳という若さで急逝し、もっと生があればどんな名作が生まれていただろうかと
惜しくなりますが
密度の濃い人生だったから天命なのかなあとも思います。
それから今回は間近で眺めてみました。
私はあまり細部にはこだわらず
作品全体から伝わるものを味わうのですが
顔を近づけてまじまじと見ました。
すると一本一本の線のすばらしさがわかりました。
やっぱり真面目だな~。
大好きな速水御舟のことが
一通りつかめた気がして
満足です。