仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘原三渓の美術‘展  横浜美術館(みなとみらい)

9月1日まで開催中

三渓氏のコレクション展です。


三渓とは横浜の庭園「三渓園」を作った人で
実業家で文化人、茶人でした。

明治の数寄者と呼ばれる実業家茶人は何人かいて
あまり良い印象は持っていませんでした。

しかし原三渓は、もともと祖父が日本画家という文化人の家庭に生まれ育ち
教養を身に着けた人物で
実業家に婿入りして経営者となったという経歴です。


だから成金が財力にまかせて美術作品を買い集めたというのとは
違うようです。

私財を投じて若い芸術家を援助したり、美術館の設立を目指したり
関東大震災後の横浜の復興に尽くすなど
大きな社会貢献を行った人物だそうです。



展示作品は日本画や茶道具が中心です。
みな品が良く、趣味の高さを感じさせました。

三渓のコレクションの全時期を網羅した作品展で
本人も一堂に会した姿は見たことがないとのこと。

氏や横浜の歴史文化に興味のある方にお勧めです。