「きもの便利帖」 君野倫子 [河出書房新社]
名前の通り、着物を着て暮らす上での便利情報がたくさん載っている実用書
ホントに便利です!
記事は写真付きで簡潔に説明されていて、参考書っぽくてわかりやすいです。
着物関連の情報が微にいり細にいり、多数載せられています。
着物を普段着として、とにかく楽に着たいという方にお勧め。
伝統を守って格式高く着たいという方には向きません。
着る物の種類を月ごとではなく、気温を目安に示しています。
着物の下につけるもののことも細かく書いています。
実際にはその下にもいろいろ着る訳ですから(冬は特に)
初心者には助かります。
襦袢各種
いろいろ便利な種類が出ていてびっくりしました。
普通の襦袢だと、襟の部分に布地(半襟)を自分で縫いつけなければなりません。
これが難しい。以前に着物を着ようとして挫折した要因がこれ。
だから今回は半襟をぬわずに済むタイプでそろえます。
大きいデパートの呉服売り場に行ったら、各種取りそろっていて感動しました。
襟・袖が取り変え式のものを買ったので、安く種類を増やせます。
「目からウロコの帯結び」
クリップを使って楽に結ぶ方法。ホントに目からウロコ
難しいテクニックはいらなさそうです。
以前着物に挫折した要因Ⅱは帯結び。
ワンタッチの作り帯にしてしまえば楽ですが
帯を買うたびに加工してたらお金がかかるので
自分でも結べるようにしたいです。
これも今まで見た本には載ってなかったです。
足袋の履き方
「はく前に半分に折って」とのこと
普通の着物本では、こんな下世話なことまで
書いてくれないので貴重です。
腰ひもを使う時のスタンバイの仕方
これも初めて見ました。
帯揚げの色の選び方
同じ着物に帯揚げの色だけ変えた写真が9パターン
帯締めの位置の調整
一つのきまった着付け方を述べて終わり、ではなく
人によっての微調整のやり方が説明してあります。
これ一冊あれば、普段着の着物の着方はばっちりです。
これを教科書にして
着物をごく普通に着られる生活をする、
ようになるといいなあ。