仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『帰れないふたり  海街シリーズ4』  吉田秋生   [小学館]

「月刊 Flowers」に連載中のシリーズ4作目
雑誌掲載後すぐにコミックスになるのは、やっぱり人気があるのね
 
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表紙
倒壊した鶴岡八幡宮の大銀杏が在りし日の姿で描かれていて、ぐっときました。
 
     ‘作者のことば’より
 八幡さまの大銀杏が倒れて大ショック。当たり前のようにそこにあったものを失う喪失感は想像以上でした。
 震災後の光景もきっと同じ悲しみをもたらしたと思います。
 表紙はあえてかつての大銀杏にしました。再生の願いを込めて。そして今、大銀杏からは新しい生命が芽吹い ています。
 
やっぱりみんな同じような気持ちなんですね。
私もニュースを見たときはショックでした。
倒れた木の根本から新芽が出て、育っているそうです
 
 
 

 
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裏表紙
鎌倉の大仏は、子供のころから何度も行っているけど
こういう遊び方は知らなかったなあ

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大仏様の斜め前に飾ってある大わらじ
どこか遠方の方たちが奉納してました、たしか。
 
 
 
ストーリーはどんどん進展していて
4姉妹の恋愛がそれぞれ進行しています。
 
すずちゃんは、風太くんとつきあいはじめたかな、という感じだし
ヤス監督は汗をかきかき、幸さんにアタックかけています。
年下のけなげな好青年からアプローチされるなんて、うらやましい
 
坂下課長も佳乃さんに地道にコナかけてるようだし、
千佳ちゃんとアフロ店長も安定したおつきあいが続いているのかな。
 
サブキャラクターの人間像が明らかになっていくのも
興味深いです。
お気楽キャラの店長にシリアスな過去があったんですねえ。
 
右足を失った多田君はこれからも何度も谷を乗り越えていかなければ
いけないのでしょうね。
 
 
すずちゃんと風太くんの甘酸っぱい恋の行方が楽しみです。
 
4姉妹の恋愛がすべて成就したら
人間関係がすべてつながる感じ。
密度の濃いコミュニティだなあ。
 
 
この作品は実写映画化しないでしょうか。
ぴったりだと思うのですが。