仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘柳宗悦展’    銀座 松屋

銀座のデパート松屋で開催中の「柳宗悦展」に行ってきました。
 
宗悦氏の活動を時系列に追ったコーナー分けになっていて
氏の思想がわかりやすく理解できました。
展示品にも細かく説明が示されています。
 
日本民藝館と比べると
手軽にわかりやすく、宗悦氏の世界に触れられる会といった印象です。
 
でも「民藝」を体で理解したいと思えばやっぱり民藝館ですね。
あそこは建物そのものが宗悦氏の思想を表現しているし、
展示品に解説をつけないなど、運営の仕方も民藝の思想に
のっとっているようです。
 
 
でも、氏の思想の全体像を短時間でつかめるのはありがたいことですね。
氏は朝鮮の工芸品を崇敬し、加えてアイヌや沖縄民族などの工芸の評価を高め
伝統を保持しようと尽力されたそうです。
第二次世界大戦前の日本においては、容易ならぬことだったと思います。
 
茶道と民芸、そして仏教につながりを見いだされていたそうです。
「茶と美」という書が有名だそうで、読んでみようと思います。
 
 
 
 
展示会場の隣には、直売所が広がっており、
各地の民芸品が売られています。
展示会を見てきたばかりでは買わずにはいられません。
松屋、うまいなあ(笑)
 
木のサラダボウルと平皿を買いました。
震災後は食器選びの優先基準が「割れないこと」になっております。
それに木は暖かみがあるし。
 
もっと買いたかったですが、迷うときは
「宗悦氏の美意識にかなうかどうか?」という基準で切り捨てました。
衝動買い防止にありがたい指針ができました(笑)
 
私の中で美術と民芸を分ける基準もできました。
「癒し系か、否か?」です。