「臨書を楽しむ② 虞世南 孔子廟堂碑」 二玄社
書道の臨書をする人のための参考書シリーズです。
「臨書」とは古典的な名書を書写するという、絵画のデッサンにあたる基礎練習です。
シリーズ全8巻で、超メジャーな古典の書が8つ取り上げられています。
・基本解説 ・原本の写真 ・書き方説明 ・字のお手本 など
初心者が自習しやすい、わかりやすい構成になっています。
原本の写真です。
中国の古典の書は、石碑に刻まれた字を転写する拓本形式なので
背景が黒の、ネガポジ逆転の紙面になっています。
部分ごとの書き方の細かい説明が載っています。
これは編者が書いた、臨書のためのお手本です。
拓本を見て臨書するのは素人には難しいので。
中国の楷書の三大名作は
・歐陽詢 「九成宮醴泉銘」 ・虞世南 「孔子廟堂碑」 ・ 褚遂良 「雁塔聖教序」 です。
「九成宮醴泉銘」と「孔子廟堂碑」はいかにも楷書という感じのきっちりした活字のような字です。
(ていうか、こっちが活字の見本というべき?)
私は、この二つの字の区別がつきません慣れたらわかるのかな?
「雁塔聖教序」は、きゃしゃな感じで雰囲気が違うので、区別できます。
たぶん女性向けの字といえば、これだと思うのですが
繊細すぎて自分には合わない・・・。
男性的な顔真卿の字の方がしっくりきます。