‘数寄者・住友春翠と茶’展 泉屋博古館 分館
六本木一丁目にある、旧住友財閥の主の蒐集品を展示している美術館です。
分館なので、こじんまりとした展示スペースです。
本館は京都にあるそうです。
茶道具めあてで行ったのですが、はまったのは青銅器の方です。
なぜ「茶道具」展に青銅器があるかというと、
住友春翠氏は青銅器が好きで、茶会でも青銅器を陳列していたからなのだそうです。
私は今まで青銅器や土器の時代には興味がなく
美術館で展示されていてもスルーしていたのですが
今回、興味を持てたのは説明がわかりやすかったからです。
子供用の説明パネルがあったりと、丁寧な展示説明です。
それから、CTスキャンとかハイテクを駆使した研究の成果を生かしていて
青銅器の内部写真による図解などが見られました。
表面の模様もわかりやすく説明されていて興味を持てました。
青銅器お決まりの幾何学的に見える文様ですが、全部意味があるんですね。
饕餮文(とうてつもん)と呼ぶそうです。
呪術的な意味があるようです。
お土産の絵はが き
フクロウ(ミミズク?)が背中合わせに二匹並んでいるデザイン。
プリティ~
獣(虎?)が猿?を抱きかかえています。
縁にくっついているのは動物らしいです。
何気に愛嬌あるデザインなんですよ~
きもカワイイというか。
住友ですから私営なのですが、素朴で学究的な雰囲気は
公営施設のようでした。
パンフレットも地味で、学校のプリントみたい。
ホールに給茶機があったのが、ツボでした。
「住友家の歴史」の展示もありました。
住友財閥設立時の経営理念の書は立派でした。
昔の金持ちは、富を社会に還元するという志を持っていたものですよね・・・。
この立派な理念は現在の住友グループに受け継がれて、
いないんだろうなあ、きっと。