仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「コーラン」  井筒俊彦:訳       岩波文庫

イスラム教の聖典です。上中下の三巻
 
開祖(で正しいのかな?)ムハンマド
アッラー(神)から下されたお告げをまとめたもの
 
 
正しくは「訳」ではなく「解釈」と呼ぶべきかな。
コーランクルアーン)は元のアラビア語で読むべきもので
他の言語に翻訳してはいけないのです。
 
 
 
読んでみた感想は
「今まで読んだ、どんな文章とも違う」
 
最初は上巻だけ読もうかなと思っていたけど
引き込まれて下巻まで読んでしまいました。
 
クルアーンの存在自体が奇跡」と言われるそうですが
日本語に直したものでもこれだけパワーを感じるのだから
元のアラビア語で理解できたら、どんななのでしょうか!
 
 
      「114章 人間」
 
 慈悲深く慈愛あまねアッラーの御名において・・・
 
 言え、「おすがり申す、人間の主に、
 人間の王者、人間の神に。
 そっと隠れてささやく者が、
 ひそひそ声で人の心にささやきかける、
 ジン(妖霊)もささやく、人もささやく、
 そのささやきの悪をのがれて」
 
 
クルアーンは、二十年以上にも渡って告げられた
言葉をまとめたものなので、
章によって文体や内容はかなり違います。
 
 
 
 
クルアーンは、アラビア語で朗誦(音読)するのが
正しい読み方だということなので
朗読CDを入手して(アマゾンで)聞いてみました。
 
感想は「お経みたい」
まあ、仏教で言うところのお経な訳ですから
そのまんまな感想かな。
 
 
ついでにアラビア語の入門書も見てみましたが
手強いですね~、アラビア語
発音は欧米語よりは日本語に近いかもしれませんが
文字表記が難しいです!
 
信徒はどの国の人でも、原語のクルアーンを朗誦できるように
ならなければいけないので、大変だなあ。
 
 
 
 
イスラームを肌で理解したいと思うならば
やっぱりクルアーンは必読かなと思います。
日本語でいいですから