仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「中庸」  宇野哲人 全訳注  [講談社学術文庫]

 
7中国の儒教の書物のうち、もっとも重要とされる
四書五経論語、大学、中庸、孟子易経書経詩経礼記、春秋)の一つ
 
孔子の孫である子思の著作であると言われています。
 
 
「中庸」という言葉は私の座右の銘です。
もっとも日本で慣用句的に使われている意味と
本来の意味とはちょっと違うそうですが。
 
 
序文より
 
 儒教の根本思想とは何か、と言えば、要するに修己と治人、今の言葉で言えば、倫理と政治である。・・・・儒教 のあらゆる文献にそのことは論ぜられている。その中でも、最も要領よく倫理と政治を概論したものが「大学」と 「中庸」であるが、「大学」は政治に重点があり、「中庸」は倫理に主眼を置いている。
 
 
 
最近、中国の古典を読んでいます。
現代の状況はともかく、昔の中国人はやっぱり偉大だなあと思います。
激動する現代を生き抜くために、歴史に裏打ちされた普遍的な哲学を知ることは
大切だと感じています。
 
儒教といえば「論語」で、感動する文章も多いですが、長いので
手軽に儒教に親しむには
「中庸」はいいと思います。