五月の歌 ‘古今和歌集より’
あはれてふことをあまたにやらじとや 春におくれてひとりさくらん
わがやどの池の藤なみさきにけり 山郭公(やまほととぎす)いつかきなかむ
さつきまつ花たちばなの香をかげば 昔の人の袖の香ぞする
ほととぎす鳴くやさ月のあやめ草 あやめも知らぬ恋もするかな
さ月山こずゑをたかみ ほととぎすなくねすらなる恋もするかな つらゆき
藤衣はつるる糸は わび人の涙の玉の緒とぞなりける ただみね
いくばくの田を作ればか ほととぎす しでのたをさを朝な朝なよぶ 藤原としゆき
石上(いそのかみ)ふるき宮この郭公 こゑばかりこぞ昔なりけり
夏山になくほととぎす 心あらば 物思ふわれにこゑな聞かせそ
郭公なく声きけば 別れにしふるさとさへぞ恋しかりける
伝統的な季語、風物詩の中で
どうにも実感がもてないのが、ほととぎすです。
初夏といえばほととぎす、という重要な季語なのですが
見たことも聞いたこともないので。
ほととぎすって現代の市街地でも普通に声が聞ける鳥なんでしょうか?
私が聞いていても認識してないだけかなあ。