仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

十月のうた   ‘古今和歌集より’

心あてに 折らなや折らん 初霜のおきまどわせryしらぎくの花  凡河内みつね
 
いろかはる秋の菊をば 一年にふたたびにほふ花とこそ見れ  
 
竜田河もみぢ乱れてながるけり わたらば錦中やたえなむ
 
竜田川もみぢばながる 神なびのみむりの山に時雨ふるらし
 
秋はきぬ 紅葉はやどにひりしきぬ 道ふみわけてとふ人はなし
 
秋の月山辺さやかにてらせるか おつるもみぢの数を見よとか
 
わび人のわきてたちよる木のもとは 頼むかげなく紅葉ちりけり     僧正遍昭
 
もみぢ葉のながれてとまるみなとには紅深き浪やyたつらん    そせい
 
ちはやぶる神世もきかず たつた川から紅に水くくるとは    なりひらの朝臣
 
白浪に秋のこのはの浮かべるを あまの流せる舟かとぞ見る    藤原おきかぜ
 
山がはに風のかけたるしがらみは  流れもあへぬもみぢなりけり   はるみちのつらき
 
もみぢばは袖にこき入れてもいでなん 秋は限りと見ん人のため   そせい法師
 
夕づくよ小倉の山になく鹿のこゑのうちにや 秋はくるらん