円応寺 (北鎌倉)
建長寺のそばの小さいお寺
ご本尊はなんと、閻魔大王(エンマさま)
本当に小さなお寺で、
小さな本堂にずらっと仏像が並んでいるだけ
という感じなのですが、なかなかためになりました。
「十王」の像が並んでいてそれぞれ説明がついています。
十王とは亡者が冥界において出会う十人の王様のことだそうです。
王様それぞれに役割があります。
四十九日や一回忌、三回忌というのは
十王が亡者の取り調べを行う時期なんだとか。
一番印象に残ったのは
閻魔大王の説明です。
閻魔大王は神様?でありながら
亡者に罰を与えるという罪を背負っているのです。
そのため閻魔大王は自らも一日三回刑罰を受けます。
地獄に落とされた亡者と同様の責め苦を味わうとのこと。
亡者に罪を与えず、みな天上界に送ってしまったなら
エンマさまは罰を受けずに済むのですが
亡者の悪い面を見てしまったら見逃すことはできないのだそうです。
昨今の日本人は
他人の落ち度を責めることが当たり前になっていますが
他の非を責めるというのはそれだけ
自分が責任を持たなければならないことなんですよね。
世の中をなめているお子様たちに
このお寺を見て欲しいものです。