仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

一月の歌    ‘小倉百人一首より’

田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ       山部赤人
 
朝ぼらけ 有明の月と見るまでに  吉野の里に ふれる白雪       坂上是則
 
難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき     皇嘉門院別当
 
玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする        式子内親王
 
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば  夜ぞふけにける      中納言家持
 
住の江の 岸による波 よるさえや 夢の通ひ路  人めよくらむ     藤原敏行朝臣
 
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで      平 兼盛
 
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知rてずこそ  思ひそめしか        壬生忠見