仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

十二月の歌  ‘小倉百人一首より’

思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり       道因法師
 
ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しとみし世ぞ 今は恋しき      藤原清輔朝臣
 
おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつそまに 墨染の袖    前大僧正慈円
 
人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は      後鳥羽院
 
ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり     順徳院
 
世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも    鎌倉右大臣