「知識人99人の死に方」 荒俣宏:編 角川文庫
題名の通り、99人の方の死去に至るまでのエピソード集です。
今年のお正月、両親と「お葬式はこういう風にしてほしい」という会話をしてから
その方面のことを考えることが増えていた所から
手に取りました。
文学系では
思想系では
名前は知っているけど
どういう人物か知らないという人のことがわかったのが
一つ、勉強になりました。
私はしばらく前から
終活に興味があって
実際やってみようかとも思いましたが
両親が健在なのに
自分が死ぬ準備をするのも
心がけが悪いと思い、控えています。
現代人の精神的な問題点の一つに
死=罪悪、敗北ととらえ
そのことに触れようとしない
ということがあると思います。
池波正太郎氏のエッセイによく出てくる
「人はみな生まれた時から死に向かって歩んでいる」
というフレーズが私は好きです。
死について考えること=生に後ろ向き
ことではないと思うのです。