2015-08-11 「折口信夫」 ちくま日本文学全集文庫 本/明治大正 #哲学・思想 柳田国男に次ぐ日本民俗学の祖 柳田国男の文章に比べると読みにくいです。 柳田の文章が「民話」なら折口は研究論文という感じ。 有名な「死者の書」は歴史小説と呼ぶのでしょうか。 死した大津皇子の独白から始まるのでびっくりしました。 だから「死者の書」なのか? でも大津皇子が出てくるのは最初だけで、 主人公?は藤原不比等の孫娘にあたる姫様。 家出してお寺にこもっちゃうんです。 読んでいて話の筋は追えるのですが 一体何が言いたいのかがわかりませんでした。 でも、投げ出さずに最後まで読みました。 それだけの力は感じます。 思想的なものを理解しないとわからない 作品なのでしょうか。