仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「菊池寛」   [ちくま日本文学全集文庫]

作家としてより、文芸春秋社創立者としての方が
日本文学界への影響は大きい人物でしょうか。
芥川賞直木賞を創設したのだし。



今回初めて読みましたが、
感想を一言でいうと「読みやすい」
スラスラ読み進められました。
文学というより小説。
サラリーマン御用達の小説月刊誌に載っていそう。

司馬遼太郎松本清張、芥川など
いろいろな作家を連想しました。
これは作風が多彩ということかな。


お勧めはやっぱり代表作の

恩讐の彼方に」は文学と呼びたいですね。

父帰る」は通俗的で月並み、だからこそ
日本人の心の琴線をつく名作だと思いました。
誰でも知ってる「忠臣蔵」も
やっぱり毎年ドラマ化しますものね。