仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

9月の句   ‘与謝蕪村の俳句より’

秋来ぬと 合点させたる 嚔かな

子狐の 何にむせけむ 小萩はら

錦する 秋の野末の 案山子哉

梨の園に 人たたずめり 宵の月

月天心 貧しき町を 通りけり

秋雨や 水底の草を 踏みわたる

足もとの 秋の朧や 萩の花

白露や 茨のはりに ひとつづつ

茨野や 夜はうつくしき 虫の声

笛の音に 波もより来る 須磨の秋

薄見つ 萩やなからむ このほとり