仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』   マキヒロチ(講談社)


ヤングマガジン連載中の不動産屋漫画
5巻まで発売しています。

主人公は、吉祥寺の小さな不動産屋を営む30代くらいの双子の姉妹
吉祥寺の賃貸物件を探しに来たお客さんに、吉祥寺以外の物件を紹介するという設定。
お客さんは2~30代の女性。
物件内覧の前に、その街をぶらぶら歩きするという街紹介漫画にもなっています。


ネットの物件探しが趣味になっている私のための漫画のようです


イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3
                           重田 都子・富子                    

イメージ 4

イメージ 5
                     重田不動産は昔ながらの街の不動産屋
                       
                  物件内覧もリアルな描写で自分が家さがしをしている気分になれます。
イメージ 6

イメージ 7




吉祥寺の物件を探しに来た客を、違う場所に連れ出すのは
客の隠されたニーズを読み取って、それに合う物件・街を紹介するという流れ。
物件紹介だけでなくその街の案内もしてくれます。
確かにその街の雰囲気というのも大事ですよね。

こんな不動産屋さんがいたら、ぜひ利用したい!と思うところですが
成功するのは一部のケースであるという記述が作中にあるのがリアルでいいです。



毎回のお客さんのキャラの変遷も楽しめますが
主人公の双子のキャラ設定もねられています。
まったく不動産業らしくないキャラの二人がなぜこの仕事をしているのか、
都子が抱える子供のころのトラウマとか、
また二人の自宅のリノベの進展エピソードとか。

物件は基本的には東京都内なのですが
最近は、湘南や千葉も登場しています。

作中に登場した店や物件の情報も紹介されています。



いろいろなテーマが織りなされていて
楽しみ方は様々です。




この作者の代表作は他社の「いつかティファニーで朝食を」だと思いますが
大きく言うと主題は共通しています。
2~30代の女性のキャラたちの自分探し。

この作品は衣食住の「住」でそれを追究していますが
ティファニー・・・」は「食」です。