仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『まんまるポタジェ』  あいざわ遙  (集英社)


女性誌「YOU」で連載中のファミリーもの。
7巻まで発売しています。

元モーレツ会社員の塔子と料理人の夫ヒロくんと幼稚園児のハナが
田舎町に移住し、カフェを営み生活していくという物語。


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ヒロくんと塔子

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娘のハナちゃん

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お店 兼 住居

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                                 お庭

ポタジェというのは
野菜と花の混在した、花壇菜園のこと



ワークホリックの塔子は娘と過ごす時間がなく
娘がなつかない。(家事育児は夫が担当)
外出時の身なりは黒スーツに7cmヒールパンプスのみ。
野菜と虫嫌いで偏食
という設定は、最初は強引に感じましたが
回を追うごとに背景が語られることもあり、なじんできました。


この作品の魅力はまず「絵がかわいい」こと。
漫画は絵だけではだめで、ストーリーもしっかりしてなければ
支持を得られませんが
この作家さんほどかわいい絵だと、それ自体が魅力です。
ほのぼのストーリーにピッタリです。


ストーリー的にも
仕事にかまけていて、幼い娘とコミュニケーションがとれないという
世のお父さんのような悩みをもつ不器用な主人公が
雑誌の購買層である主婦の方々にはまりそうです。

田舎町で周囲の住民と触れ合いながら
庭の植物を育てて家族仲良く暮らすというストーリーがなごみます。

娘ハナちゃんは、いじっぱりでかわいげがないタイプですが
時々見せる子供らしいいじらしさが、ツンデレ的でやられます。


レギュラーキャラクターもだんだん増えてきて
いろいろなご家庭の姿が描かれるのも
興味をひきます。





巻末のおまけ漫画では作者の家庭の
エピソードが描かれますが、
女性漫画家が家庭をもつのが当たり前の時代に
なったんだなあ、としみじみ。

少女マンガの初期のころは
女性漫画家=独身というのが一般的だったように思います。