仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘斉白石‘展   東京国立博物館 (上野)


東洋館で12月25日まで開催
通常展示の料金で見られます。

副題は「中国近代絵画の巨匠」
現代中国で一番人気の画家だそうです。


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ついでにと、立ち寄ったのですが
すごく良かったです。

なるほど、中国第一と言われるだけの作品だと感銘を受けました。

伝統的なジャンルでありながら
モダンで洗練された印象を受ける作品です。

日本でいうと東山魁夷氏にたとえられるような方なのかなと思いました。
国民的画家という地位、
シンプルでデフォルメされた、しかし普遍的な何かを描いていると感じさせる画面。
きっと中国の人々に広く郷愁を感じさせるものがあるのでしょうね。



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書が書いてある絵もあります。
中国絵画は、当然書も入るものなのかな。

斉氏の出自は地方の庶民で
職人として働きながら修行を積み、創作活動を続け
地位を築いたそうです。

作品からもその人柄が感じ取れるような気がします。
品のある絵でありながら親しみやすさもあるというか。
動物の表情がユニークです。





中国絵画、日本画に興味のある方に
ぜひお勧めしたいです。
美しい藤の花を描いた絵に書がついていたのですが、
文章の意味は「貧乏なのに、画商が絵の代金をねぎろうとして困る」というものだったそうで。